ミシェル・ヨーの美ぼうに冨永愛「本当に美しい」とニッコリ
2012年6月29日 09:30
[映画.com ニュース] 映画「The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛」のメガホンをとったリュック・ベッソン監督と主演のミシェル・ヨーが6月28日、スーパーモデルの冨永愛とともに、スイスの高級時計ブランド「リシャール・ミル」が主催するプレミアイベントに出席した。
同作は、ビルマ(現ミャンマー)の独裁軍事政権に立ち向かう民主化運動のリーダー、アウンサンスーチーの激動の半生の物語。軍事政権との過酷な戦い、15年にわたる自宅軟禁生活、引き裂かれたイギリス人の夫と2人の息子への愛──アジア女性として初のノーベル平和賞受賞の裏側にあった家族の物語が描かれる。
ミシェル・ヨーが、今作の脚本と出合ったのは2007年。「この役だけはやらないわけにはいかない!」と、友人であるベッソンにアドバイスを求めたのが製作のきっかけだった。作品に強くひかれたベッソン監督は、「ちょうど18カ月空いているんだ。監督をやらせてくれないか?」と、自ら申し出たと言う。
実在する偉人の激動の半生を演じるにあたり、ミシェル・ヨーを突き動かしたのは“愛”。「ひとりの女性として、妻として、母としてアウンサンスーチーの旅を体験しました。彼女の真の愛を(映画で)体験してもらえたらうれしい」と明かした。
そんなミシェルとの仕事をリュック・ベッソン監督は「この映画は僕とミシェルにとって特別な作品。3年間、心のすべてを注いで作った」と熱い想いを伝えた。そして、ミシェルの印象については「彼女は極めて難しいビルマ語を半年かけてマスターしただけでなく、アウンサンスーチーの話し方や態度まで習得して撮影現場にやってきた。だから、監督としては何もすることがなかったんだよ(笑)」と大女優を称えた。
冨永は「同じ女性として、いてもたってもいられなくなり、アウンサンスーチーの強い愛に感動しました。ビルマの現状を知ってはいたけれど、そこまで感心を示していなかった自分が情けなくもなり……。現在も闘い続けている彼女を応援したい、私も彼女のような女性でありたいです」と感動のコメント。ミシェル・ヨーとの対面については「本当に美しくて、とてもいい人!」と、終始笑顔だった。
「The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛」は、7月21日から公開。