「MY HOUSE」で新境地を開いた堤幸彦監督、異端の建築家坂口恭平と真剣トーク : 映画ニュース

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「MY HOUSE」で新境地を開いた堤幸彦監督、異端の建築家坂口恭平と真剣トーク

2012年5月9日 11:50

主人公を演じた、フォークシンガーのいとうたかお(中央)も登壇「MY HOUSE」

主人公を演じた、フォークシンガーのいとうたかお(中央)も登壇
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[映画.com ニュース] 「トリック」「SPEC」の堤幸彦監督が、建築家の坂口恭平の記事をもとに従来の作品とはまったく違ったアプローチで製作した「MY HOUSE」の上映会が5月8日、坂口の母校である早稲田大学であり、堤監督と坂口がティーチインを行った。

坂口は、自身が「0円ハウス」と名付けた路上生活者の手作りの家と生活に焦点を当てた写真集や取材記事で国内外から注目され、建築をテーマにした芸術活動や文筆業のほか熊本で東日本大震災の被災者を受け入れるコミュニティを設立するなど幅広い活動を行っている。

映画は、坂口が取材した隅田川で独創的な生活を営む鈴木さんという男性をモデルにし、舞台を名古屋に設定。空き缶拾いで生計を立てる路上生活者たちと、一軒家に住む裕福な家族の日常を過剰な演出を排したモノクロームの映像で描き、現代社会の歪みを鋭い視点で映し出す。

堤監督は路上生活者の主人公を「何にも縛られることなく自由な生活のスタイルを作り出しているけれど、そのリスクとして暴力や権力、自然災害と向き合っている」といい、「路上で暮らしている鈴木さんの機知に富んだ、その存在自体が(現代社会への)批判であるという暮らしぶりを見て、よりその存在を強調したいという思いで、人嫌いの潔癖症の主婦、エリートコースを約束された中学生、この3者を食物連鎖のように空き缶で結んでそれぞれの暮らしにフィードバックした」と作品の設定について説明する。

そして、「10代中盤から世の中に疑問や不信感をずっと持ち続けてきた。中年を過ぎ、棺桶に入れていく作品をたくさんつくって世に問いたい、監督という職業を全うしたい。ジャンルとして人から頼まれない映画を撮りたい。自分で発案し、自分の気になるテーマを作り続けるべきで、じゃないと死ねないという境地に至っています」と本作製作への熱い思いを語った。

本作は人生における“幸せ”は何かということも観客に問いかける。坂口は、鈴木さんとの出会いで自身の運命が切り開かれていったと話し、「鈴木さんに幸せかと聞いたら、『心から言いたい、無茶苦茶幸福だ』と。それが衝撃だった。鈴木さんの強さはすごい。師匠だと思っています」と尊敬の念を表す。そして、「家のあり方を知っている人は絶対死なない。人生全部サバイバル。今のうちから生き延びる技術を知っている人と知り合いになっておけっていうのが僕のメッセージです」と訴えた。

現在の多彩な活躍について、何もないところからすべて自分の手で築いてきたと自負する坂口は、経済や原発問題についても熱く持論を展開し、45歳までに総理大臣になることを計画しているという。坂口とおよそ20歳ほど年の離れた堤監督は「全然年の差を感じない。目線の低いところで研究されている、力強さをめちゃくちゃ感じる。70年代に出会っていればとんでもない同士になっていたと思う」と坂口のパワフルな生きざまを褒め称えた。

MY HOUSE」は5月26日公開。

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