三池崇史監督「愛と誠」で2年連続カンヌへ 妻夫木もビックリ!
2012年4月20日 10:00
[映画.com ニュース] 三池崇史監督の最新作「愛と誠(2012)」が、5月16日に開幕する第65回カンヌ映画祭のミッドナイトスクリーニング部門に正式出品されることが決まった。三池監督にとっては、昨年の第64回で市川海老蔵主演作「一命」がコンペティション部門に選出されており、2年連続の栄誉となった。
三池監督は、4月18日に行われたイベントで「撮った自分の率直に『やっちまったな』という気持ち」「去年『一命』でカンヌに行ったけど、これじゃ国際映画祭は無理だな」と“舌”好調で、主演の妻夫木聡と斎藤工を慌てさせていた。それだけに、今回の吉報に「いや、もうビックリですよね! 目いっぱい作っているので、選んでいただくのはとてもうれしいのです。あまりにも予期していなかったので自分の中では事件だなと、カンヌ大丈夫なのか(笑)という衝撃はあります」と驚きを隠さない。
主人公の超不良・太賀誠を演じた妻夫木は、「原作を知らないカンヌで世界の方々が見てどのような受け止め方をするのか、気になってしょうがない、とにかく感想が聞きたいです」と興奮気味。さらに、「予備知識がないなか選んでいただいたことは、自分たちがやってきたことが間違いじゃなかったという喜びがあります。日本で面白いことやろうぜって映画を作っている人たちがいるということを少しでも届けられたらうれしいです」とコメントを寄せた。
1970年代に旋風を巻き起こした梶原一騎の人気純愛漫画が4度目の映画化。超不良・太賀誠と、復しゅうに燃える誠に一途な純愛を貫くヒロイン・早乙女愛(武井咲)の狂おしい“運命の恋”をエネルギッシュに描く。音楽プロデューサーの小林武史が映画音楽を担当し、ミュージカル仕立てのシーンも多数。妻夫木は学ラン姿で、西城秀樹の大ヒット曲「激しい恋」を熱唱している。
「愛と誠(2012)」は、6月16日から全国で公開。