竹中直人、初の官能映画を監督も「お茶目なセックスシーンに」
2012年3月25日 20:38
[映画.com ニュース] 吉本興業創業100周年プロジェクトとして製作される映画「R-18 文学賞 vol.1 自縄自縛の私」の製作発表会見が3月25日、沖縄・宜野湾で開催中の第4回沖縄国際映画祭会場内で行われ、約3年ぶりにメガホンをとる竹中直人監督と主演の平田薫、奥山和由プロデューサーが出席した。
「山形スクリーム」以来約3年ぶり7作目となる竹中監督は、オファーを受けたときのことを「オレでいいの? と思ってビックリしました。ずっと夢見ているようで、とても楽しい日々を過ごせました」と述懐。平田の起用については、「直感的に彼女しかいないと思った。たたずまい、雰囲気、声のトーンもとても素敵。ピッタリですよ」と称えた。
新潮社が主催する公募新人文学賞「女による女のためのR-18文学賞」の受賞作品を映画化していく試みの第1弾。原作は第7回大賞に輝いた蛭田亜紗子氏の「自縄自縛の私」で、特殊な性の形を求める女性の姿を描いている。自らの体を縄で縛っていく趣味をもつ主人公の少女・百合亜を演じる平田は、「監督が本当に優しくて、『ちゃんと見ているから大丈夫だよ』と声をかけてくれたおかげで、リラックスして撮影に取り組めました」と話す。
官能映画のメガホンをとるのは初となる竹中監督だが、「今回はセリフを頭にたたき込んで台本を持たないで演出しました。即興性を出したかったので」とこだわりを説明。奥山プロデューサーが、官能シーンを「見たらいけないのではと思うほど抜けるような白い肌に、縄がはうシーンはワクワクする」と語ると、竹中監督は「単純なセックスシーンにはしたくなかったし、お茶目なセックスシーンにしたかった。変な撮り方をしていますよ」と追随し、含みを持たせた。
「R-18 文学賞 vol.1 自縄自縛の私」は、2012年公開。
第4回沖縄国際映画祭は、3月31日まで。