草刈民代「グスコーブドリの伝記」で声優初挑戦

2012年3月19日 12:00

［映画.com ニュース］　元バレリーナで女優の草刈民代が、宮沢賢治の童話を杉井ギサブロー監督がアニメ映画化する「グスコーブドリの伝記（2012）」で、声優に初挑戦することがわかった。

草刈は、小栗旬が声を務める主人公ブドリの母親役を担当。「声優はぜひ挑戦してみたいと思っていました。登場人物たちに深みのある作品で、私が演じた主人公ブドリの母はとても繊細な女性なので緊張しました」と振り返った。

また、柄本明、佐々木蔵之介、林隆三の出演も決まった。イーハトーブの大学で科学を教えるクーボー博士役の柄本は、「クーボー博士に加えてナレーションも担当したので、宮沢賢治の伝えたかったことをさらに伝えたいと思いました」。佐々木は、大きなマントをまとい子どもを連れ去っていく謎の男“子取り”役。「アフレコはあっという間でした。演じたのがアニメで、人間じゃない役だということもとても面白かったです」とコメントを寄せた。林は、ブドリの優しい父親役だ。

同作は、冷害に見舞われた東北の森を舞台に、厳しい自然と向き合う青年の姿を描いた同名童話。杉井監督のアニメ映画「銀河鉄道の夜」に続き、ますむらひろしがキャラクター原案を手がけ、登場人物を擬人化したネコとしてファンタジックに描く。

「グスコーブドリの伝記」は、7月7日から全国で公開。