役所広司「キツツキと雨」ドバイ映画祭最優秀男優賞受賞に感激
2012年2月11日 18:30
[映画.com ニュース] 役所広司、小栗旬が初共演した「キツツキと雨」が2月11日、全国70スクリーンで封切られ、東京・角川シネマ新宿で初日舞台挨拶が行われた。役所、小栗、メガホンをとった沖田修一監督が登壇。第8回ドバイ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞した役所は、「国境を越えていろんなお客さんが楽しでくれてうれしい。日本のお客さんにももっと伝わると思う。またお祝いをしたいです」と喜びをかみしめた。5月に台湾での公開が決定したことを受け沖田監督は、「励みになる。これからも頑張りたい」と決意を新たにした。
山間の静かな村を舞台に、無骨な木こりと気の弱い新人映画監督が出会い、ゾンビ映画の撮影を通して互いに影響を与えあいながら成長する姿をあたたかく描く。役所、小栗をはじめ高良健吾、臼田あさ美、古舘寛治、嶋田久作、平田満、伊武雅刀、山崎努らが出演。第8回ドバイ国際映画祭で最優秀男優賞をはじめ最優秀脚本賞、最優秀編集賞、第24回東京国際映画祭で審査員特別賞を受賞している。
劇中で新人監督の苦悩をコミカルに描いた沖田監督は、映画を面白いと思う瞬間を問われると「映画の神様が本当にいるんじゃないかと思うときがある。今回もラストのシーンで、本当に雨が降ってきて。不思議な体験をしてみんながひとつになることは愛らしい」という。
初のゾンビメイクに挑戦した役所は、「(ゾンビメイクを)楽しみにしていました。もう何も怖いものはない」とニッコリ。撮影現場を振り返り「お風呂のシーンが大変でした。本当に寒くて、氷点下のなか役所さんとガタガタ震えていました(笑)」(小栗)、「裸で寒かったけど、役者魂です。男らしい撮影でしたね」(役所)と笑顔をのぞかせた。