メジャースタジオ4社、新作を公開60日後にオンデマンド配信
2011年4月6日 11:16
[映画.com ニュース] ワーナー・ブラザース、ソニー・ピクチャーズ、ユニバーサル・ピクチャーズ、20世紀フォックスの米メジャー4社が、新たな映画配信サービス「ホーム・プレミア」を提供することが明らかになった。
米ディレクTVで配信される有料オンデマンドサービスで、1作品あたりのレンタル料金は30ドルと高額。だが、劇場公開からわずか60日しか経過していない最新作が、家庭鑑賞用に配信されることになる。
米映画業界では、DVDやブルーレイなどの2次使用のリリースは劇場公開から90日後という暗黙のルールが存在しているが、同サービスはその慣例を破ることになる。劇場主サイドは反対しており、米業界団体National Association of Theater Ownersは「この計画は、興行主と映画作家、プロデューサーとの経済関係を根本から変容させるものだ」と声明を発表している。
一方、スタジオ側はベビーシッター代や駐車代、チケット代などの支出を嫌って映画館から足が遠ざかっているファミリー層を対象にしているため、興行成績への影響はないとしている。なお、ホーム・プレミアで提供される最初の作品は、アダム・サンドラー主演コメディ「ジャスト・ゴー・ウィズ・イット(原題)」と、リーアム・ニーソン主演のアクション映画「アンノウン」になる予定だ。