児玉清、リドリー・スコット制作「大聖堂」に太鼓判

2011年1月12日 16:18


卓越したストーリーテリングが魅力
卓越したストーリーテリングが魅力

[映画.com ニュース] 俳優の児玉清が1月12日、東京・渋谷区のNHKで、番組ナビゲーターを務める海外ドラマ「ダークエイジ・ロマン 大聖堂」をアピールした。同作はケン・フォレットの歴史大河小説をリドリー・スコット制作総指揮で初映像化。原作の大ファンだという児玉は「8時間という長尺を費やして、見事に原作世界を網羅できたのはリドリー・スコットだからこそ」と太鼓判を押した。

王位をめぐる争いと混乱に満ちた12世紀のイングランドを舞台に、大聖堂建築とその背景で繰り広げられる愛と欲望のヒューマンドラマを壮大なスケールで描き出す。原作は1989年の発表以来、全世界で2000万部を売り上げるベストセラー。ドナルド・サザーランドイアン・マクシェーンら実力派俳優が出演しており、発表間近の第68回ゴールデングローブ賞では作品賞をはじめ、3部門にノミネートされている。

もともと「針の眼」「獅子とともに横たわれ」など近現代を舞台にしたフォレット作品の愛読者だった児玉は、「久しぶりの新刊が出たと思ったら、12世紀のお話で最初は驚いたが、読み始めたらすっかりのめりこんだ」。そして、「最大の魅力は卓越したストーリーテリング。大聖堂建築を軸に、権力抗争や男女の愛憎劇などが描かれたまさに人間絵巻」と語った。

ドラマ版は総制作費40億円を投じた一大スペクタクル。撮影にあたってハンガリーのブダペスト郊外に舞台となるキングズブリッジの町や修道院、聖堂などが一から建築された。児玉は「戦闘シーンも精緻に描かれているし、クライマックスには見事な大聖堂が登場し感動しきりだった」。一部の配役は、原作よりも幼い印象だと指摘したうえで、「運命に翻ろうされる若者のもろさを表現するためのキャスティングかもしれない」と持論を展開した。

「ダークエイジ・ロマン 大聖堂」は2月5日午後10時からNHK BS hiで放送(全8回)。

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