小林聡美は演技より食い気? 現場にタッパー持参
2010年10月30日 16:30
[映画.com ニュース] 京都でオールロケを敢行した映画「マザーウォーター」が10月30日、全国58スクリーンで公開初日を迎え、同作で映画初共演を果たした小林聡美と小泉今日子をはじめ、加瀬亮、市川実日子、永山絢斗、光石研、もたいまさこ、松本佳奈監督が東京・新宿ピカデリーで舞台挨拶に立った。
「かもめ食堂」「めがね」「プール」といった人と場所の関係性をテーマに、小林出演で製作されたプロジェクトの第4弾。フィンランド、与論島、タイに続き、同作では多くの川や湧き水で知られる京都を舞台に、ウイスキーしか置かないバーを営むセツコ(小林)、コーヒー店を営むタカコ(小泉)、豆腐屋のハツミ(市川)と、その周囲で生きる人々の日常をつぶさに描く。
小林は「登場人物たちが新しい経験をし、新しい自分になっていく物語。この映画との出合いが皆さんにとって、新しい何かになればうれしい」と挨拶。一方、同プロジェクトに初参加の小泉は、「今は『ずっと出ていたんじゃないか』ともう想できる」と居心地の良さをアピールした。
同プロジェクトの見どころといえば、思わず手が伸びそうになる料理の数々。今回もフードスタイリストの飯島奈美氏が手がける料理が随所に登場する。小林は「料理シーンがある日は事前にチェックしておいて、出番もないのにタッパー持参で現場に行った」と述懐。小泉も「いつも心が温かくなるおいしい料理だった。飯島さんの料理本も出ますので」と宣伝した。また、加瀬も「いつもおいしそうだった」と振り返り、光石や永山は出来立ての料理を“つまみ食い”したこともあったと明かした。
長編初メガホンとなった松本監督は「毎日、キャストの皆さんのいろいろな組み合わせを楽しんでいたら、クランクアップを迎えてしまい、少し惜しい気分もあります。私の言葉の足りなさをくんでいただき、頼もしい気持ちだった」とキャスト陣に感謝した。