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日本最高齢・新藤兼人監督49作目が東京国際映画祭コンペ部門出品へ

2010年9月30日 15:19

新藤兼人監督「一枚のハガキ」「一枚のハガキ」

新藤兼人監督「一枚のハガキ」
(C)2011「一枚のハガキ」近代映画協会/渡辺商事/プランダス
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[映画.com ニュース] 第23回東京国際映画祭(10月23~31日)の概要が9月30日、東京・六本木アカデミーヒルズで発表され、日本最高齢の映画監督である新藤兼人監督の49作目となる「一枚のハガキ」がコンペティション部門に出品されることがわかった。

現在98歳の新藤監督が“遺言”として撮影に臨んだ同作は、海軍二等兵としての実体験を通して、戦争反対のメッセージを強烈に突きつける。監督の分身といえる主人公・松山に豊川悦司大竹しのぶ六平直政らが前作「石内尋常高等小学校 花は散れども」に続き出演する。

世界で初めて「エコロジー」をテーマに掲げ、第21回からチェアマンに就任した依田巽氏は「(チェアマン就任)3年目の今年は、ホップ、ステップ、ジャンプのジャンプにあたる年。クオリティ、知名度、国際性の高い作品という“風”を受けて、未来への跳躍となるジャンプを成功させたい。高品質でチャンスを生み出す映画祭を目指す」と抱負を語った。

会見には「一枚のハガキ」と並び、コンペティション部門に出品される日本映画「海炭市叙景」の熊切和嘉監督、谷村美月南果歩竹原ピストルが出席した。原作は芥川賞候補に5度ノミネートされながら、41歳で自殺した佐藤泰志の遺作。北海道函館市をモデルにした架空の町・海炭市を舞台に、苦い思いを抱えながら生きる人々の姿を5編のオムニバスで叙情的に描く。


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熊切監督は、「小さな出会いから始まった映画が、大きな映画祭で上映されて光栄。映画の前後も彼らの人生があるように描いた」と感慨深げに挨拶。谷村は「演技せずその場に立っていればいい、という現場。こういう体験は少なかったが、居心地が良かった」と振り返った。また、南は「市民参加型の撮影で、皆さんの熱情に支えられた作品がコンペティション部門に出品され、うれしい。函館の人たちと喜びを分かち合いたい」と万感の表情だった。

今年のコンペティション部門の審査委員長は、「狼の血族」(1984)、「クライング・ゲーム」(92)のニール・ジョーダン監督。ホ・ジノ監督、根岸吉太郎監督、ジュディ・オングらが審査委員を務める。ラインナップは、「わたしを離さないで」(マーク・ロマネク監督)、「ビューティフル・ボーイ」(ショーン・クー監督)、「僕の心の奥の文法」(ニル・ベルグマン監督)、「フラミンゴ No.13」(ハミド・レザ・アリゴリアン監督)など15作品を予定している。

また、オープニング作品は「ソーシャル・ネットワーク」(デビッド・フィンチャー監督)、クロージング作品には「ザ・タウン」(ベン・アフレック監督)が上映される。米ディズニーが製作する実写3D大作「トロン:レガシー」のフッテージ上映や、先日急死したクロード・シャブロル監督の遺作となった「刑事ベラミー」の緊急追悼上映も行われる。

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