市川海老蔵、不朽の名作「切腹」3Dリメイクで三池崇史とタッグ
2010年9月16日 11:57
[映画.com ニュース] 歌舞伎俳優の市川海老蔵が、仲代達矢が主演した不朽の名作「切腹」(1962)を三池崇史監督が3Dリメイクする映画化企画に主演することが決まった。公私ともに充実する海老蔵にとって、フリーキャスターの小林麻央との結婚後、初となる映画出演。「出口のない海」(06)以来4年ぶりの主演作は、63年のカンヌ映画祭で審査員特別賞を受賞した本格的な時代劇で、歌舞伎界のプリンスが真骨頂を発揮する。
小林正樹監督がメガホンをとった「切腹」がモチーフとなる同作は、時代劇としては初めて3D上映される。「切腹」は、仲代のほか石濱朗、岩下志麻、故丹波哲郎さん、故三島雅夫さん、故中谷一郎さんらが出演。武家社会の虚飾と武士道の残酷性といった要素が取り入れられた、重厚なテーマが話題を呼んだ。
当時、仲代と丹波さんが繰り広げた決闘シーンでは、殺陣に使われる竹光ではなく真剣が使われたという逸話が残されており、三池監督がどのような演出を手がけるのかにも注目が集まる。10月にクランクイン予定で、11年に公開予定。