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山田洋次監督、学生と共同の映画製作で「教えることも喜び」

2010年9月9日 21:22

映画製作を目指す学生たちにエール「京都太秦物語」 映画製作を目指す学生たちにエール
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[映画.com ニュース] 山田洋次監督と阿部勉監督が、立命館大学の学生22人と作り上げたラブストーリー「京都太秦物語」の外国人記者向け会見が9月9日、東京・有楽町の社団法人日本外国特派員協会で行われ、両監督が出席した。

同作は、京都・太秦の大映通り商店街にあるクリーニング店の娘・京子が、お笑い芸人を目指す幼なじみの豆腐屋の息子・康太と、白川静文字学を研究する学問一筋の大地との間で揺れる恋心を描く。立命館大学と映画会社の松竹が提携し、同大学客員教授の山田監督の直接指導のもと、実際の映画製作現場に学生がスタッフとして参加し完成した。

第60回ベルリン国際映画祭フォーラム部門に出品されたこのユニークな企画に、10カ国およそ120名の記者が集まった。山田監督は「はたして映画を教えることができるのかと、昔から悩んでいた。画家を育てるなら実際に絵を描くし、音楽家を育てるなら実際に演奏してみせる。ならば実際に映画を作りながら映画というものを教えないといけないと思った。卒業制作ではなく、お客さんにお金を払ってもらう前提で製作した」と意図を説明。そして、「彼らは今回の現場でとても成長したし、一緒にやれて楽しかった。僕が大きなプロダクションの社長なら全員雇ってやりたいし、明日からでも一緒に映画を作りたい」と学生たちを労った。

共同監督を務めた阿部監督は、「僕は撮影所に入って映画というものを学んだ。今はそういう場が少ないので、なかなか若いスタッフが育っていかない。今の日本映画がダメだとは言わないが、今のうちに映画の文法や技術を若い世代に伝えるため、こういうプロジェクトにもっと国の支援があれば」と訴えた。山田監督も「教えることも喜び。いつ時代も、若い世代は古い世代から技術や知識を盗んで学びとってきた」と未来の映画人たちに期待を寄せた。

京都太秦物語」は松竹配給で、9月18日より公開。

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