三谷幸喜、生誕50周年の2011年は新作7本で大忙し
2010年7月23日 05:00
来年の7月8日には50歳になります[拡大画像]
[映画.com ニュース] 脚本家で映画監督の三谷幸喜が、ジャンルの垣根を越えた新作7本を2011年に発表する。三谷は7月22日、生誕50周年となる節目の年に企画された「三谷幸喜 大感謝祭」の概要説明を都内で敢行。とどまるところを知らない創作ペースに注目が集まるが、「やりたいと思っていたことをずっと続け、ここまでブレずにやってこられたことに自負と誇りがある」と語り、意欲を新たにした。
三谷にとって、仕事へのモチベーションは“感謝”だといい「自分がここに来るまでに影響を受けたジャンルに対するご恩返し。それが次の作品につながる」と真しに話す。「大感謝祭」のラインナップは、既に発表済みの新作映画「ステキな金縛り」のほか、舞台4本、テレビドラマ1本、書き下ろし小説1本の合計7本だ。
一気に4本の新作を書き下ろす舞台では、これまで終始一貫してきたコメディ色からの路線変更を宣言した。薄幸の天才歌人・石川啄木の素顔に迫る文芸ミステリー「ろくでなし啄木」は、藤原竜也、中村勘太郎、吹石一恵が出演。ナチス政権に立ち向かったドイツ映画人たちの姿を描く「国民の映画」は、小日向文世が主演するほか段田安則、新妻聖子が三谷組に初参加する。
野村萬斎がロンドン留学中の夏目漱石を演じるのは、「ベッジ・パードン bedge pardon」。引きこもり状態になった漱石と、深津絵里扮する下宿先の女中が心を通わせる場面を軸に、どのような人間関係を育んでいたかに焦点を当てる。「90ミニッツ」は、「笑の大学」で共演した西村雅彦と近藤芳正が笑いを封印して戦りつの物語に挑む。
三谷は、今回の路線変更を「次のステップに進化したとは思ってほしくない。『たまたまそういうのがやりたい時期なんだな』くらいに思ってもらえたら」と説明。だからこそ、「ステキな金縛り」とキャスト未定のWOWOW開局20周年ドラマ「ウォーキング・トーキング」は、なじみ深いコメディで真骨頂を発揮する。
20年ぶりに書き下ろす新作小説は、織田信長の後継者を決める清洲会議の全ぼうを描く「KIYOSU」。イメージは「12人の怒れる男」の侍版だといい、「これは後に映画になるといいなと思っています」と期待を寄せる。50歳を1年後に控えるが、「今後いくつまで仕事を続けられるかと考えたとき、書けるうちに書いておこうと年々思うようになりました。野田(秀樹)さんも同じことを思っているみたいですよ」。現段階で発表できない企画も進行中だと明かしたことからも、今後も三谷の精力的な活動は続きそうだ。
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