窪塚洋介が「再生」を語る。太宰治原作「パンドラの匣」
2009年10月9日 17:58
太宰が描く希望あふれる世界をご覧あれ[拡大画像]
[映画.com ニュース] 今年、生誕100年を迎え、映画化が相次ぐ太宰治作品の中でも、希望に満ちた物語として知られる「パンドラの匣」(冨永昌敬監督、10月10日公開)。このほど、主演の染谷将太と、主人公の年上の友人を演じた窪塚洋介が、ポジティブな作風が意外だったこと、再生のテーマについて実体験を交えながら熱く語った。
もともと読書好きだという2人だが、太宰作品とは距離を置いていた。窪塚は、その理由について「ネガティブだから(笑)。でも、『パンドラの匣』を読んだら衝撃的。日本語の美しさや深さが、思っていた太宰と違って明るいなと。カルチャーショックでした」と回想。染谷も、「自殺未遂を何度も繰り返して、死にあこがれを持っている人という程度の認識でした。『パンドラの匣』は死と隣り合わせの物語なのに、希望がある作品だなと思いました」と驚きを隠せなかったようだ。
太平洋戦争終結後、結核を患った少年ひばりが「健康道場」と呼ばれる療養所に入り、同室の患者や看護士たちとの交流を通して成長する姿を描く。ひばりに扮した染谷は、「新しい自分」に生まれ変わろうとする再生というテーマの主軸について、「昔、宿題をしなかったので、ひどく怒られたことがあります。でも、変われなかった。すぐに流されてしまう自分が嫌でした」と身近な体験に置き換えて説明した。一方の窪塚は、「私事ですが、落っこちて怪我をして(笑)。地味にテンション上げながら再生したので、『復活、もう無敵』って言えたら、どれだけ楽かなと思いました」と説得力のあるコメントで盛り上げた。
染谷が「毎朝、新しい人間になっていたいと思うことがありますよね」と語れば、窪塚も「変わりたいと願っている人に優しい映画です」と負けていない。そして、「人間は1人では変われないけど、環境が変えてくれることがありますよ」とファンに“意味深”なメッセージを残した。
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