「ホビット」「ボンド23」が見られなくなる?MGMが倒産の危機に!
2009年9月29日 11:33
[映画.com ニュース] もしかしたらライオンが吼えるトレードマーク「レオ・ザ・ライオン」が見られなくなるかもしれない。1924年に創業したハリウッドの古参スタジオMGM(メトロ・ゴールドウィン・メイヤー)が財政的に困窮し、製作中の2つの大作がピンチに陥っているという。
米ブログDeadline Hollywoodが伝えるところによると、MGMは倒産の危機にあり、資金調達のため社債保有者へ必死の電話攻勢をかけているという。一説に、MGMは諸経費をカバーするために最低限必要な2000万ドル(約18億円)をかき集めている真っ最中。加えて、J・R・R・トールキン原作の超大作「ホビットの冒険」や「007」シリーズ第23作「ボンド23(仮題)」の2つのフランチャイズ映画を手がけるためには、およそ1.5億ドル(約135億円)足りないそうで、最悪の場合これらを手放さなければならない状況にあるというのだ。
1981年にユナイテッド・アーティスツと「MGM/UA」として合併。05年にはソニー・ピクチャーズをはじめとする投資会社により買収され、現在はソニーが非連結の20%の株式を所有する会社となっている。ユナイテッド・アーティスツ(UA)に関しては、トム・クルーズと彼の長年のパートナーであるポーラ・ワグナーがスタジオトップになって映画製作をしている。今年8月17日、MGMはハリー・E・スローンに代わってスティーブン・F・クーパーがCEOに就任。今後の彼の舵取りが注目される。