名優アル・パチーノ、念願のナポレオン役に決定!
2009年4月9日 12:00
[映画.com ニュース] オスカー俳優アル・パチーノが長い間切望していたナポレオン・ボナパルト(ナポレオン1世)役を射止めた。米ハリウッド・レポーター誌が報じたもので、パチーノは、作家ステートン・ラビンによるジュブナイル小説「ベッツィ&ザ・エンペラー(Betsy & The Emperor)」を脚色するプロジェクトで、ナポレオンを演じることになった。
原作は、フランス皇帝を退位させられ、1815年に大西洋上の孤島、セントヘレナ島(英領)へ幽閉された晩年のナポレオン・ボナパルト(1821年死去)を描く歴史フィクションで、監禁生活を送る元皇帝と、その島に住む若い英国人女子学生ベッツィ・バルコムとの友情を綴る物語だ。
この原作の映画化の噂は04年にもあり、当時はベッツィ役にスカーレット・ヨハンソンの名前が挙がったが、企画が着地せずに年月が経過し、年齢的問題から「ハリー・ポッター」シリーズのエマ・ワトソンへと変更されたが、どこからもゴーサインは出ずじまいだった。
製作するのはキラーフィルムで、キーラ・ナイトレイがゼルダ・フィッツジェラルドを演じる伝記映画「Beautiful and the Damned」(10)を手がけるジョン・カーラン監督(「The Painted Veil」)がメガホンを取り、史劇「William the Conqueror(征服王ウィリアム)」を手がけた脚本家ブライアン・イーガーがペンを取る。今秋のクランクインを目指す。
パチーノの最新主演作は、ロバート・デ・ニーロ共演の刑事スリラー「ライチャス・キル」(09年公開)。今後の主演作に、マイケル・ラドフォード監督の「リア王」(リア王役)、55年のフレンチノワール「男の争い」(ジュールス・ダッシン監督)のリメイク「Rififi」、アンドリュー・ニコル監督が画家サルバドール・ダリを描く伝記映画「Dali & I: The Surreal Story」(ダリ役)がある。