オスカー11冠!史劇「ベン・ハー」が米ABCでミニシリーズ化
2009年3月30日 12:00
[映画.com ニュース] 元祖スペクタクル史劇「ベン・ハー」が、米ABCで4時間のミニシリーズになることが決まった。米バラエティ誌が伝えたもの。
「ベン・ハー」は、1880年に発表されたルー・ウォーレスによる歴史小説が原作で、ローマ帝国が支配するエルサレムのユダヤ人貴族ユダ・ベン・ハーの数奇な人生を、「新約聖書」のイエス・キリストの生涯を交えて描く叙事詩的ストーリー。過去にサイレント期の1907年と25年に、テクニカラーのトーキー映画として59年に、アニメ映画として2003年に4度映画化されており、中でもウィリアム・ワイラー監督、チャールトン・ヘストン主演の59年版は米アカデミー賞で「タイタニック」(97)と並ぶ最多11部門を受賞、今なお伝説となっている歴史劇だ。
今回のTVミニシリーズのエグゼクティブプロデューサーを務めるのは、名匠ワイラー監督の息子デビッド・ワイラー。同じく古代ローマを描いた米HBO&英BBC制作の歴史ドラマ「ROME」の演出家スティーブ・シルがメガホンを取り、映画「ロブ・ロイ/ロマンに生きた男」(95)を手がけたベテラン脚本家アラン・シャープがペンを取る。
同シリーズは、英国のアルケミスト・テレビジョン(TV映画「ココ・シャネル」)とスペインのドリムティム・エンターテインメントの共同制作作品。総制作費2250万ドル(約22億円)をかけ、今年5月からスペイン、モロッコ、カナダで撮影が開始される予定。キャストや米ABCでの放送スケジュールはまだ発表されていないが、決まれば大きな話題を呼びそうだ。