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「宗教上、演技が許されていない」人々を描いた「シリアの花嫁」監督

2009年2月20日 12:00

“世界市民”の監督は女性に優しいフェミニスト「シリアの花嫁」

“世界市民”の監督は女性に優しいフェミニスト
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[映画.com ニュース] イスラエル占領下のゴラン高原を舞台に、シリア側へ嫁いでいく花嫁とその家族を描き、04年モントリオール世界映画祭グランプリを受賞した「シリアの花嫁」(2月21日公開)。来日したエラン・リクリス監督に話を聞いた。

本作は、ひとたび境界線を越えると2度と家族のもとへ帰ることのできない複雑な中東情勢の中、それでも国境を越えていく花嫁と家族をコミカルに描いた社会派ドラマ。

監督は、「Lemon Tree(レモンの木)」で08年ベルリン国際映画祭パノラマ部門観客賞を受賞した実力派で、たくましくて包容力のある女性を描くことに定評がある。「男は女なしで存在しないし、女も男なしには存在しない。ただ、特定の社会では女性は抑圧されることが多いから、男性より多面的な魅力を持っていると思う。僕は女性を応援するフェミニストだけど、だからと言って男性に対して否定的なわけじゃないよ」

画家と庭師とカンパーニュ」のヒアム・アッバスや、「ミュンヘン」のマクラム・フーリーなど、イスラエルを代表する俳優たちの好演が光る。しかし彼らが演じている役柄は、イスラエルに占領され国籍を失った元シリア領のドゥルーズ派の人々。本物のドゥルーズの俳優にイスラエル映画への出演を依頼するのは、政治的に難しいのだろうか。

「実はドゥルーズ派の人々は宗教上、演技をすることを許されていないんだ。僕がイスラエル出身だから彼らが出演しなかったという政治的理由ではないよ。僕は人種や国籍で人を判断したくないし、あくまで“人間”と仕事をするというスタンスで映画を撮っている。僕自身、常に“世界市民”でいたいと思っているしね。舞台になった村で試写をした時は、女性の描き方についてドゥルーズ派の人たちと2時間も議論になったけど、最後は『ご飯を食べに行こう!』って丸く収まったよ(笑)」

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