「クローバーフィールド」のマット・リーブス監督、次回作は透明人間もの?
2008年4月28日 12:00
[映画.com ニュース] 突然ニューヨークを襲った巨大なモンスターから逃げ惑うニューヨーカーたちを、手持ちカメラによる臨場感たっぷりの映像で映し出して話題を呼んだ「クローバーフィールド/HAKAISHA」(現在公開中)のマット・リーブス監督の次回作が「The Invisible Woman(透明な女性)」というタイトルになると、米MTVに対して本人が明かした。
リーブスによると、ジョン・カーペンター監督の「透明人間」(92)を彷彿とさせるタイトルの同作は、大方の予想を裏切り、SF映画にはならないという。「『The Invisible Woman』は、元ビューティークイーンの女性が家族を守るために闇の世界へ足を踏み入れてしまうというスリラーで、タイトルの“透明”の部分は実はメタファーなんだ。この作品には“透明人間”が出てくるわけじゃない」とリーブス。
しかし、監督のみならず脚本も務めるリーブスは、同作に懸ける自信をヒッチコック・スリラーと照らし合わせて語っている。「ヒッチコックの『マーニー』と似ているかもしれないね。主人公の女性は家族を守ることに必死になるあまり、正気を失って、犯罪に手を染めてしまうんだ。とても優れたサイコスリラーさ。面白い作品になるよ」
もっとも、正式なゴーサインはまだ出ていないという。「僕が脚本を書いて、監督も務めることになるけど、実はまだキャスティングの最中なんだ。でも、数週間以内に正式な主演女優の発表があると思う」と語っている。
なお、リーブスは09年全米公開予定の「クローバーフィールド2」でも監督を続投する予定だが、こちらの方もストーリーやキャスティングなど詳しい製作状況はまだ発表されていない。