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「レンブラントの夜警」は17世紀の「CSI」?グリーナウェイ監督に聞く

2008年1月8日 12:00

美術館のキュレーターという顔も持つ「レンブラントの夜警」

美術館のキュレーターという顔も持つ
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[映画.com ニュース] 「コックと泥棒、その妻と愛人」などで知られる鬼才監督ピーター・グリーナウェイが来日。最新作「レンブラントの夜警」について語った。

17世紀オランダ。画家として成功したレンブラントは、集団肖像画を依頼されたアムステルダム市警団の金銭的不正やセックス・スキャンダル、殺人行為といった隠された実態を、自らの絵筆で告発しようとする。

本作は、レンブラントが1642年に彼の代表作であり、通称「夜警」として知られる「フランス・バニング・コック隊長の市警団」を描き上げた時を境に、転落の人生を歩んでいったことに焦点を当て、画家の人生と名絵画「夜警」に隠された謎を解き明かしていくが、その様子はまるでミステリー小説を読んでいるかのよう。

「この映画のストーリーは、皆さんがよくご存知な『CSI:科学捜査班』のようなもの。私は映画の中でレンブラントに陰謀を暴かせますが、もちろん彼は画家ですから、文章で書くわけでも法廷で証言するのでもなく、絵で語るのです。つまり、『夜警』という絵画は、17世紀初期のスリラーだと言えるでしょう」

イギリス出身だが、オランダ絵画に惹かれて現在はアムステルダムに居住し、さらに美術館のキュレーターという顔も持つグリーナウェイ監督は、レンブラントの人物像について「類まれな才能を持ちながらも、本質的には普通の“隣人”と変わらないと想像できます。私も映画の中で、この点を示そうと思いました。彼は家庭的な男で、自分の良く知るもの――妻、子供たち、犬、召使いたちなどをよく描きました」と教えてくれる。そして、彼が西洋絵画史で最も成功したのは「現代にも通じる重要なことを追及したから」と分析する。

「彼は人間の内なる存在を信じていました。だから彼の感情表現は真に迫っていて、人間の精神状態をよくとらえている。ポスト・モダニストであり、皮肉のセンスがあり、決めつけがなく、分かりやすく指差して“この人は悪、この人は善”と言うことはありませんでしたが、とても賢いやり方で、流れる時代をカプセルに封じ込め、400年後の現代にも理解できるように描いたのです」

レンブラントがそのようにして「夜警」に込めた“告発”とは? 真相は映画を見て確かめてほしい。

レンブラントの夜警」は1月12日ロードショー。

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