今度は“毛”が大変!エメリッヒ監督の新作「紀元前1万年」プレゼン

2007年11月6日 12:00

1フレーム10時間の人海戦術
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[映画.com ニュース] 「インデペンデンス・デイ」「デイ・アフター・トゥモロー」などで知られるヒットメーカー、ローランド・エメリッヒ監督が製作中の新作映画「紀元前1万年」のPRのために来日。11月5日、東京・六本木のTOHOシネマズ六本木ヒルズにて、プレゼンテーションを行った。

デイ・アフター・トゥモロー」(04)以来約4年ぶりとなるエメリッヒ監督の新作は、紀元前1万年(旧石器時代の終わり頃)の地球を舞台に、1人の少年デレーの成長と発見、そして冒険の旅路を描いたSFアドベンチャー大作。大スクリーンを使ったプレゼンテーションでは、CGIによって命を吹き込まれた、絶滅動物のマンモスやサーベルタイガーなどのクリーチャーがリアルに暴れ回るシーンが披露された。

本作の主役ともいえるCGI技術について、監督は「『デイ・アフター・トゥモロー』では“水”の動きが問題でしたが、この映画では(クリーチャーの)“毛”の動きが問題でした。実際、1フレームのマンモスを映し出すのに10時間かかっています(笑)。技術は確かに向上したのですが、その分、それにかかる人数も増えた。マゾヒストじゃないと出来ませんね。エンドクレジットは10分を超えてしまいました」と自虐気味に説明した。

本作の製作理由を聞かれると、「きっかけは15年くらい前にTVで見たドキュメンタリー。紀元前1万年の世界に魅了されたが、CGの技術の発達を待たないと作れないと踏んで、その間に『デイ・アフター・トゥモロー』など他の映画を作った。それに過去20年のハリウッド大作で、この時代を扱った映画はないでしょう。観客は見たことのないものを見たいはずです」と力強く語った。

紀元前1万年」は来年1月中旬に完成し、全米では3月7日公開、日本公開はゴールデンウィークになるという。

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