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イラン女性監督がユーモアたっぷりに描くアニメ「ぺルセポリス」

2007年10月19日 12:00

(左から)マルジャン・サトラピ監督、バンサン・パロノー監督「ペルセポリス」

(左から)マルジャン・サトラピ監督、バンサン・パロノー監督
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[映画.com ニュース] パリでイラストレーターとして活躍するイラン人女性マルジャン・サトラピが、自身の少女時代を描くグラフィック・ノベルを自らアニメ映画化した「ぺルセポリス」。10月18日、東京・銀座の東武銀座ホテルにて、マルジャン・サトラピ監督とバンサン・パロノー共同監督が来日記者会見を行った。

映画は70年代~90年代の混迷するイランを舞台に、おしゃれとロックを愛する少女マルジと、彼女を温かく見守る家族の絆を描く物語。マルジ役にキアラ・マストロヤンニ、マルジの母役にマストロヤンニの実母カトリーヌ・ドヌーブ、毒舌家の祖母役にはダニエル・ダリューが配役されるなど、フランスの名女優たちが声の共演を果たしている本作は、07年度カンヌ映画祭審査委員賞を受賞、さらに07年度アカデミー外国語映画賞フランス代表作に選ばれた秀作アニメだ。

劇中、マルジと友達がビージーズやアバなど欧米音楽を聞く場面があるが、イランでは外国文化の知識がどの程度あるか問われたサトラピ監督は、「文化に境界線を引いて考えるのはおかしい。全ての文化は全世界で影響し合ってるのよ」と自身の考えを示した上で、「この映画に登場する歌に関しては、私が10代の時に実際に聞いていた曲。イランの若者は欧米の歌に興味を持ち、それによって他の国々との接点を持つのよ。そういう普遍的な若者を描くことが映画のテーマでもあったわ」と答えた。

登場人物の感情表現を細やかに描くため、サトラピ監督は自ら製作スタッフに演技して見せたそうで、パロノー監督は「確かに抽象的な表現には苦労したよ。参考になるアニメ作品が見つからず、ドイツ表現主義の作品など実写映画からヒントを得たんだ」と製作の苦労を吐露した。

イスラム革命、イラン・イラク戦争を背景に、抑圧された生活を強いられながらもマルジと家族は笑いとユーモアに溢れた暮らしをしている。サトラピ監督に母国イランの魅力を訊ねると、「イランの魅力といえば大気汚染ね。だから私は、自分の周りの空気を汚して大気汚染を感じずに済むようタバコを吸ってるの」と少女マルジのように悪戯っぽく答えた。

ぺルセポリス」は08年正月公開。

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