トム・クルーズへ、旧独軍将校の長男からも「父をそっとしておいて!」
2007年6月28日 12:00
[映画.com ニュース] ユナイテッド・アーティスツが間もなく撮影に入るトム・クルーズ主演の戦争アクション「ワルキューレ(Valkyrie)」が、独国防省から軍施設内での撮影を禁止された件に続き、今度はヒトラー暗殺計画の首謀者だった旧独軍将校クラウス・シェンク・フォン・シュタウフェンベルク大佐の長男が、地元ドイツのズードドイチェ・ツァイトゥング紙のインタビューに答え、サイエントロジー教団に映画スターが関与していることに不快感を示し、「私の父をそっとしておいてほしい」と訴えた。
現在72歳のベルトホルト・フォン・シュタウフェンベルク氏は、「(けっして実現しない)ただの宣伝的な活動だとずっと望んでいた」と述べ、作られたならば「恐ろしいほど陳腐になる」と危惧を抱き、クルーズがサイエントロジー信者だと公言していることは不快であり、同教団は宗教ではなくビジネスだ、と述べた。
一方、クルーズはその頃ドイツの隣国オランダへ。同地で開催されていた第16回シネマエキスポの最終日に、ユナイテッド・アーティスツ代表としてパートナーのポーラ・ワグナーと姿を見せ、新生ユナイテッドの第1弾作品、ロバート・レッドフォード監督の「ライオンズ・フォー・ラムズ(Lions for Lambs)」の5分半のクリップ映像を世界で初めて公開。またヨーロッパ市場に向け、新作「ワルキューレ」をPRした。