「ナイロビの蜂」監督新作にダニエル・クレイグとジュリアン・ムーア
2007年3月16日 12:00
「シティ・オブ・ゴッド」「ナイロビの蜂」のフェルナンド・メイレレス監督の次回作「Blindness」に、新ジェームズ・ボンドのダニエル・クレイグとジュリアン・ムーアが出演する模様だ。原作は、ポルトガルのノーベル文学賞受賞作家ジョゼ・サラマーゴの「白の闇」(日本放送協会出版)。視界が真っ白になる病気が伝染病のように感染し、政府はかつての精神病院を収容所にして、患者を隔離するという悲痛なファンタジー小説だ。「人類SOS!」(62年/原作はジョン・ウィンダムの古典的SF小説「トリフィド時代」)や「トゥモロー・ワールド」同様の、人類の終末観がシュールに描かれるだろう。
前作「ナイロビの蜂」でレイチェル・ワイズにアカデミー助演女優賞をもたらしたメイレレス監督だけに、現在交渉中のクレイグとムーアとも正式なサインは間もなくと噂されている。製作は前作同様、フォーカス・フィーチャーズで07年夏クランクイン予定。日本・ブラジル・カナダ合作で、Bee Vine Picturesの酒井園子が日本側プロデューサーとして参加する。「グレン・グールドをめぐる32章」「レッド・バイオリン」の脚本や、「Blindness」と同様のテーマをもち、98年のカンヌ映画祭を騒然とさせたSF「Last Night」の脚本・監督で知られるドン・マッケラーが脚色を担当。また、マッケラーは出演も予定されている。