「不都合な真実」、公開延期の気になる都合
2006年9月5日 12:00
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「不都合な真実」、公開延期の気になる都合
全米で話題の社会派ドキュメンタリー「不都合な真実」(原題:An Inconvenient Truth)の日本公開が、当初予定していた10月28日から来年新春に延期された。
同作品は、アメリカの元副大統領アル・ゴアが、地球温暖化現象が原因と言われる世界的な天変地異を例に挙げながら、地球規模の危機が迫りつつあることを訴えるという衝撃的な内容。全米では6月に封切られ、わずか77館の限定公開ながらトップ10入りを果たすなど大ヒットを記録している。
00年の大統領選で現職のブッシュに敗れたゴアが、ブッシュの政策に苦言を呈するシーンもあって、本作は、民主党支持者の多いアカデミー会員の共感を呼ぶのは確実。ずばり、来年のアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞の受賞を目論んでの日本公開延期であるこは間違いない。
近年、「華氏911」や「皇帝ペンギン」などドキュメンタリー作品のヒットが相次いでおり、「不都合な真実」にも同様の期待が寄せられる。