「華氏911」と「パッション」、ゴールデン・グローブ賞対象外に
2004年11月16日 12:00
アカデミー賞にもっとも強い影響を及ぼすと言われるゴールデン・グローブ賞の作品賞に、今年アメリカでもっとも論争を呼んだ「パッション」と「華氏911」の2作品が出品できないことが明らかになった。
ゴールデン・グローブ賞の作品賞にノミネートされるためには、「英語劇」で「フィクション」である必要があるため、アラム語とラテン語会話のみの「パッション」と、ドキュメンタリー映画の「華氏911」は資格がないというのだ。「パッション」は、外国語映画賞や監督賞、脚本賞などの部門賞へのノミネート資格があるものの、「華氏911」に至っては、ゴールデン・グローブ賞にドキュメンタリー部門が存在しないため、ノミネートされる可能性はなさそうだ。
同賞を主催するハリウッド外国人記者協会(HFPA)のなかでは、マイケル・ムーア監督に特別賞を与えようと主張するメンバーがいたものの、ほかのドキュメンタリー作家に対してフェアではないという理由から却下されたようだ。ノミネートの発表は12月13日。授賞式は来年の1月16日だ。