カンヌ映画祭、今年は華やかなクロージングを予定
2004年3月16日 12:00
カンヌ国際映画祭のクロージングが華やかに生まれ変わろうとしている。豪華なオープニングに比べ、地味な感の否めなかったカンヌ映画祭のクロージングだが、今年は、これまで日曜日に行われていた授賞式を土曜日に変更。授賞式後に、ケビン・クライン、アシュレイ・ジャッド主演、アーウィン・ウィンクラー監督の「デ・ラブリー」を上映することになった。「デ・ラブリー」は作曲家コール・ポーターの生涯を描いた音楽映画で、主演の2人に加え、エルビス・コステロ、アラニス・モリセット、シェリル・クロウ、ロビー・ウィリアムスといったミュージシャンらが多数出演。上映後には、「オズの魔法使い」「雨に唄えば」など数々の名作ミュージカル映画でハリウッド黄金時代を築いたMGMの80周年記念コンサートが開催され、「デ・ラブリー」に出演したミュージシャン達がこぞって演奏するという。さらに翌日曜日には、パルムドール受賞作品の特別上映や、コンペ作品の再上映が行われるという。こうした豪華イベントを催すことにより、授賞式に肝心の受賞者が欠席、という寂しい事態を回避したい考えのようだ。
今年のカンヌ国際映画祭は、クエンティン・タランティーノを審査委員長に迎え、5月12日から23日まで開催。「デ・ラブリー」は6月25日に全米公開される。