メル・ギブソン、キリスト映画の問題箇所をカット
2004年2月10日 12:00
2月25日の全米公開を直前に控えているにもかかわらず、メル・ギブソン監督は話題作「パッション」の再編集に追われているとニューヨーク・タイムズ紙が報じた。同作でもっとも論争を呼んでいるシーンをカットするためで、その箇所とは、キリストの磔を求めたユダヤ人たちが「その血の責任は、我々と子孫にある」と発言する箇所だ。これは新約聖書のマタイ伝(27章25節)にも記されている有名な発言なのだが、過去に起きたユダヤ人迫害はこの発言が原因となっており、ユダヤ人グループやキリスト教グループは、再び反ユダヤ人運動が起きるのではないかと危惧しているという。