アイルランドの浴衣美人？「マグダレンの祈り」主演女優来日

2003年8月12日 12:00

カンヌ映画祭主演男優賞の受賞歴をもつ名優ピーター・ミュランが、自ら脚本も執筆した監督第2作で、02年ベネチア映画祭の金獅子賞に輝いた「マグダレンの祈り」の主演ノーラ＝ジェーン・ヌーンが来日し、8月6日にセルリアンタワー東急ホテル（東京・渋谷）で会見を行った。

夏真っ盛りの暑さに見まわれた当日、“納涼”と銘打ち、プレゼントされた浴衣に身を包んで登壇したノーラは「綺麗で嬉しい。良い思い出になります」と笑顔で会見をスタート。本作は、監獄同然の厳格な修道院で、過酷な労働を強いられていた罪なき女性たちの体験を描き、地元アイルランドでは、カトリック教会から批判も出た問題作。そんな本作についてノーラは「この映画を観て、世界の至るところで起こりうる“権力の間違った行使”に対して人々が問いかける姿勢を持ち、2度とこのようなことが起こらなければと思う」と語った。また、「あと1年で大学を出たら、いろんな役に挑戦する女優になりたい」という19歳の彼女は、今回が映画初出演。劇中ではヌードもあるが「ショッキングなシーンだけれど必要だから迷いはなかった」と、デビュー作で早くもその女優魂の片鱗をのぞかせているようだ。今秋、恵比寿ガーデンシネマほかにて公開。