「スパイダーマン」、勝訴。映画中の広告はオリジナルもOK
2002年8月13日 12:00
ニューヨークのビルボード(広告看板)や建物の所有者たちが、「スパイダーマン」が商標権を侵害しているとして、製作および配給を手がけるソニー・ピクチャーズエンタテイメントらを訴えていた裁判で、裁判官はその訴えを棄却した。映画「スパイダーマン」には、ニューヨークの実在の建物が多く登場するが、映画の中では、ビルボードの広告を実際の広告とは別のものに差し替えている。これに対し、ビルボードやビルの所有者たちは、映画の世界でも、自分たちの権利が守られるべきだと訴訟を起こしていた。裁判長は、映画作品におけるデジタル処理は、「言論の自由」で保護されていると判断し、原告の主張を退けた。最近の映画やテレビ番組では、「スパイダーマン」に限らず、実在の広告をデジタル処理で差し替えることが多くなっているが、この判決はその流れに拍車をかけることになりそうだ。
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