スピルバーグも憂慮? フランス映画祭会見
2001年6月26日 12:00
第9回フランス映画祭横浜2001が、6月20日から24日パシフィコ横浜にて開催、ジャン=ジャック・ベネックス監督最新作「モータル・トランスファー(原)」を含む19本の長編と6本の短編が上映された。開催初日となる6月20日には駐日フランス大使公邸(東京・港区)にて記者会見が行われ、同映画祭代表団団長を務める女優のナタリー・バイ、日仏交流作品として「月の砂漠」が上映される青山真治監督らが出席した。
かつて同映画祭で観たジャン=リュック・ゴダールの「JLG/JLG 十二月の自画像」が監督を目指すきっかけになったと語る青山監督は「この映画祭はかつての僕のように、映画を目指す若い人や映画好きの人たちにすばらしい影響を与えると思う」とコメント。また当日は「パール・ハーバー」、翌21日には「A.I.」の会見が行われるとあって、記者からは「アメリカ映画の攻勢がすごいですが」との質問も飛び出したが、ブランティエ会長(ユニフランス・フィルム・インターナショナル)は「全てフランス映画に対抗するための自衛の策でしょう。日本におけるフランス映画のマーケットは大きいですから、スピルバーグが心配するのも分かります」と余裕の発言で返し、取材陣を笑わせた。