プロミス 氷上の女神たち

劇場公開日:

プロミス 氷上の女神たち

解説

韓国で2009年に公開され大ヒットを記録したスポーツドラマ「国家代表!?」の第2弾で、スキージャンプを題材にした前作にかわり、今作では韓国初の女子アイスホッケー国家代表チームの奮闘を描いた。脱北者であるアイスホッケーの元エース選手ジウォンは、北朝鮮に残してきた妹のことがずっと気になっていた。ある日、アジア冬季競技大会への出場をかけ、急きょ国家代表チームが結成されることに。ジウォンは国体出身の監督デウンから熱烈なアプローチを受け、代表選手への復帰を決意する。しかし集まったのは、ショートトラック界から追放されたチェギョンや時間外手当が目的のアイスホッケー協会経理出身者ミランら、性格も実力もバラバラな面々だった。ぶつかり合いながらも絆を深め、チームとして成長していく彼女たちだったが、大会で最大のライバルである北朝鮮代表チームと戦うことになり……。ジウォンを「夏物語」のスエ、チェギョンを「映画チーズ・イン・ザ・トラップ」のオ・ヨンソ、デウン監督を「7番房の奇跡」のオ・ダルス、ジウォンの妹を「プリースト 悪魔を葬る者」のパク・ソダムがそれぞれ演じた。「のむコレ2018」(18年11月3日~、東京・シネマート新宿、大阪・シネマート心斎橋)上映作品。

2016年製作/126分/韓国
原題:Take Off 2
配給:クロックワークス
劇場公開日:2018年11月17日

スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.5スポーツコメディかと思いきや、涙涙

2023年7月31日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

最年少選手役で、火の女神ジョンイのジョンの子役時代の俳優さん(チン・ジヒ)がでてます。

急に寄せ集めで女子アイスホッケーチームを作ることになり、メンバーは、元北朝鮮の選手、元ショートトラック選手、元フィギュア選手、ローラースケートが得意な事務員等等、人数もかつかつで小学生にも負けるポンコツチーム。メンバーも仲が悪くて喧嘩ばかり。
作った協会も目的が五輪誘致のためで、本気で強いチームなど作る気もなく、練習場もユニフォームもろくになくて選手は苦労する。
そして、青森でのアジア大会に出場することになって…。

後半、脱北者のイ・ジウォンがなぜ妹を北に置いてくることになったのかが明かされ、その妹が北朝鮮チームにいることが試合中に分かって…という辺りから、涙涙。

試合シーンは迫力があるし、ホッケーの詳しいルールを知らなくても十分楽しめます。

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ユウコ

4.5引き裂かれた姉妹愛

2022年11月10日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

スエ扮するイジォンは、脱北者ながら韓国アイスホッケー代表チームに選出された。

実話に基づく話とはいえ前半では、泡沫候補の監督にショートトラックだとか寄せ集め軍団の選手たちがにわか仕立てで国際試合に勝てる訳がないでしょと言う設定だったが、後半に向けてイジォンが脱北するときに期せずして妹を置き去りにしてしまったいきさつが分かってからがぜん気持ちが引き締まったな。

脱北するのは命がけだから突発的に様々な事情が起こるんだろうけど、引き裂かれた姉妹愛が率直に表現されて胸に迫ったよ。良い映画だったな。

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重

5.0オーガズムからカタルシスへ

2022年1月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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kossy

3.5スポ魂に分断をからめる

2020年7月11日
PCから投稿

韓国映画に日本/日本人が出てくるばあい、かならず卑劣に描かれる。
この映画では、対日本戦で日本人選手がスティックで引っかけて韓国人選手を転ばす。会場はアウェーの青森。
解説者が大荒れ。ヤイ、ケセッキァ!
真っ赤になって怒る解説者を墨舌チョジヌンがやっていた。

中国でも韓国でも──日本人てのは卑怯な奴らなんだよと、描写するのが通例で、近年見たのでは軍艦島がえぐい。チャンイーモウの金陵十三釵はもっと扇情的で新浪微博で炎上騒ぎがあった。

スキー選手の活躍を描いた映画「国家代表」のアイスホッケー編という位置づけで「国家代表2」の原題がある。お笑い出身のキムスルギ、韓ドラヒロイン、オヨンソやパクソダムも出ている。パクソダムはしばしばキムゴウンや剛力彩芽と比較されるひとえだが、北朝鮮の選手役で、完全すっぴんだった。
ちなみに北朝鮮の描き方は一貫して迎合で、悪玉にも敵にもしない。こてこてな感動へもっていくが巧い映画だった。

映画がクオリティを備えているとき、国策描写が暴れずに収まることがある。軍艦島なんか滅茶苦茶だが、巧いので見る。見ると、影響を受ける。若ければ日本を憎み、卑下するんじゃなかろうか。自分の史観を顧みても、たいていメディアから受動している。

しかし、エンターテインメントたる映画を鵜呑みにするようでは人間おしまいだし、史観とは、月日や知識とともに変遷するものでもある。

ただ、雑ぱくな風説を形成するのに、巧い映画は凄まじく有効に立ち回る。
とりわけ、何も知らない世界、たとえばスポットライトを見れば、聖職者ってのは、信用ならない連中だと思うだろう。コンテイジョンを見れば、新型コロナもあんな感じで拡がる──と思うだろう。

その雑ぱくな印象が、けっこうわたしたちの考え方を形作ってしまう場合がある。映画に扇情描写が使われるのはその理由がある。

しかし、ほんとにそうだろうか。
もし、スポットライトの影響下にあるわたしが、現実世界で聖職者と相まみえるなら、むしろスポットライトを忘れ、ニュートラルであろうと努めるだろう。米映画とわたしの現実が、別物であることを知っているからだ。邪険にされたら町牧師もいい迷惑である。
コンテイジョンを見たら感染を免れる──わけもない。

扇情は人によっては意味がないし、わたしたちが各々、見知ったものの影響をダイレクトに態度化してしまうなら、社会はカオスである。

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津次郎
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