旅するダンボール

劇場公開日:

解説

新時代のクリエイターとして国内外から注目を集める「ダンボールアーティスト」の島津冬樹の活動を追ったドキュメンタリー。世界27カ国を巡って捨てられたダンボールを拾い集め、それを素材にダンボール財布を作る活動を続けるCartonの島津冬樹。ハリウッドを拠点に活動する映像ディレクター・岡島龍介がメガホンをとり、島津のユニークな活動を通してハートフルな人間ドラマを描き出すとともに、リサイクル、リユースの枠を超えた「アップサイクル」を提唱していく。

2018年製作/91分/G/日本
配給:ピクチャーズデプト
劇場公開日:2018年12月7日

スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.5ダンボールから見えるユニークな人生

2019年3月26日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

電通を辞めてダンボールアーティストとして生きる島津さんの生き方は本当に面白い。かなりの変わった人物だが、飄々としていて笑顔を絶やさないところが好感度が高い。映画の中心はあるじゃがいものダンボールのデザインを気に入った島津さんが、そのデザイナーを捜す過程を追っている。たかがダンボールと思って侮ってはいけない、それが生まれて、商品を運んでいくプロセスには多くの人が関わり、いろんな想いが込もっているのだ。デザイナーさんのエピソードは感動的。ただのダンボールにそんな秘話があるとは思いもよらない。
ダンボールは社会を移すと島津さんは言う。世界中を渡り歩いてダンボールを収集していると、ダンボールからお国柄が見えてくるのだそうだ。それにダンボールのデザインは、それ自体は製品ではないので、デザインのセオリーに縛られておらず自由を感じるところが面白いのだそうだ。
こんな生き方があるのかと感心した。

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杉本穂高

3.5【世界に溢れる廃ダンボールに新たなる価値を与えた男の物語。確かに段ボールには、様々なデザインが施されているよなあ・・。段ボールから財布を作る発想には参りました。】

2023年1月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

知的

幸せ

ー 捨てられた段ボールを拾い、デザインと機能性を兼ね備えた財布に生まれ変わらせる段ボールアーティスト・島津冬樹。
 ある日、徳之島産のジャガイモの段ボールに描かれていたポップなキャラクターを見つけたことで始まった旅に3年間密着し、段ボールと関わった人々との温かい交わりを捉えた作品。ー

◆感想

・発想の転換だよね、段ボール財布って・・。

・徳之島産のジャガイモの段ボールに描かれていたポップなキャラクターをデザインした定年退職していた丸尾さんの家を訪れて、丸尾さんに段ボール財布をプレゼントした時の奥さんの涙は、ジーンときたなあ・・。

<廃ダンボールの様々なデザインに気付き、廃ダンボールに新たなる価値を与えた島津冬樹さん。
 凄い人が居るもんだなあ。>

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NOBU

2.5ステマ

2020年3月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

段ボールを再生して価値をつけるのは凄いと思いましたが、電通時代の事や電通の元上司や元同僚のインタビューが余計でした。ステマ?って思ってしまい、冷めてしまいました。これがなければ、純粋な良い話しって思えたかもしれません。

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ミカ

3.5☆☆☆★★★ このところ残業が続き、お疲れ気味の我が身体。 やっと...

2019年1月22日
iPhoneアプリから投稿

☆☆☆★★★

このところ残業が続き、お疲れ気味の我が身体。
やっと訪れた休日に、「せめてゆっくりと映画の梯子を!」…と思うものの、なかなか自分の好みの作品とは出会えない。

今日の予定は4本も。正直言って「もう今日は良いかな〜」…とは思いつつ。普段はTOHOシネマズが多いのだけど、郊外型シネコンのイオンに来た手前。電車賃が掛かるだけに、生来の【勿体無い】意識が頭をもたげ。結果1日の最後にこの作品を選ぶ。

すると!今日1番自分にしっくりと来る作品となるのだから、本当に映画って不思議…と言うか!面白い。これだから映画を観るのが辞められ無いんでしょうなあ〜( ´Д`)

兎にも角にも。映画に登場する段ボールアーティストの、段ボールに対する《愛》が凄い( ´△`)

日々に於いて大量に消費されて行く商品や食物。その他、部品で有ったり詰め込まれているモノの数々。それらは主に段ボールによって積み上げられ、まとまって運ばれて行く。

毎日の仕事で溜まって行く使用済みの段ボールの後始末は、本当に厄介なモノで。これを処理するのは必要なのは知りつつも、どうしても後回しにしがち。
それだけに、この段ボールアーティストの存在には。頭を上からジャイアント馬場よろしく、脳天から竹割でもされたかの様な思いだった。
彼を知る人の誰もが、「他のことには興味か無い人」…と言うのには苦笑するしか無いものの。彼の取り組みが、将来的には大量消費によってもたらされる問題の、解決の糸口になる可能性すらあるのかもしれない。

今では、パソコン等をチャチャっと駆使する事で簡単に出来るデザイン1つだが。昔だと創り出す職人さん1人1人の想いや拘りが詰まっているのを実感出来る。
デザインした旦那さんを思い、「辛い5年間だった…」と語る奥さんに、ついつい胸が締め付けられてしまう。

ほっこりとさせて貰える良作でした。
明日から段ボールを見る眼が間違いなく変わりそうだ(u_u)

2019年1月20日 イオンシネマ市川妙典/スクリーン5

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松井の天井直撃ホームラン