ゲティ家の身代金のレビュー・感想・評価

ゲティ家の身代金

劇場公開日 2018年5月25日
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濃密な極上サスペンス

終止不穏な空気が流れているが、見ているうちにその雰囲気がとても好きになり、居心地が良いとさえ思ってしまう。常に観客の一歩先を行く展開がとにかく面白い!
誘拐事件について、義理の父が身代金を払わないおまけ付きで淡々と描くのではなくしっかり面白く作っている点がリドリースコットの安定感を示している。

主人公で、誘拐犯と義理の父の二人に立ち向かうこととなった女性を演じたミシェルウィリアムズ。彼女は『マンチェスター・バイ・ザ・シー』に出演していたが、その時の演技がとにかく印象的だった。この作品でもやはり素晴らしい。強さの中にある弱さや人間性が垣間見えるのがよかった。マークウォールバーグの安定感はもはやいつも通りすぎて映画を見ている!という感覚になる笑
そして、特筆すべきはクリストファープラマーが演じたゲティ家の大富豪。セクハラでケビンスペイシーが降板したが、むしろこちらのバージョンの方がいいのでは?とはえ思えてくる役。ラストでより一層彼の演技の上手さが分かる。
あと、全く注目してなかったがチンクアンタ役を演じたロマンデュリスが好きになった。見てもらえれば分かる良さ。

ジョーカー
ジョーカーさん / 2018年4月22日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:試写会
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孫の命も投資の対象 ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

1973年のローマの夜を再現した冒頭のモノクロ映像に私は感銘を受けた。観光客で賑わうトレビの泉や車でいっぱいの繁華街を映したわずか30~40秒足らずのシーンはきらびやかでゴージャス。そのロマンティックなローマの夜を映したフィルムの色は銀色。人も車も遺跡も空気さえも凛として美しく映し出す魔法の色。昔の人が映画のことを銀幕と形容した由来(銀色の映写幕=スクリーン)とは違い、本編の映像は本当に銀色に輝いている。監督の意図は解らないが粋な演出に敬意を表します。その冒頭シーンは銀色から徐々にセピア色へ、そしてフルカラーへと変調しながら身代金誘拐事件へのカウントダウンが始まる。黒澤明監督の代表作『天国と地獄』に代表される身代金誘拐事件を題材とした映画は世界中で制作されて来た。しかし本作ほど喜劇じみた作品はないだろう。それも実話だからなおさらである。石油王で大富豪のゲティは身の回りに起こった現象全てを投資の対象とする。自分を決して裏切らない美術品だけが唯一の家族である。可愛い孫が誘拐され身代金を要求されても投資の対象物とみなす。息子の母親はそんな大富豪の義理父から身代金を出させようと知恵を絞る。その駆け引きにフォーカスした本作は喜劇作品である。決して刑事捜査の類やサスペンスの類ではない。エイリアンシリーズを完結させたリドリー・スコット監督の真骨頂をお見逃しなく。※母親が暮らす自宅の部屋にクリント・イーストウッドのポスターが貼ってあります。たぶんマカロニ・ウエスタン時代のポスターです。母親はイーストウッドのファンだったんですね。

映写技師
映写技師さん / 2018年4月21日 / PCから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  知的
  • 鑑賞方法:試写会
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