劇場公開日 2018年1月17日

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「綺麗に剥がれる皮膚」スキン・コレクター KinAさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5綺麗に剥がれる皮膚

2018年1月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

冒頭から安っぽい映像とストリップに萎えるし、いきなり記憶喪失になってる主人公と時系列の分からないツギハギのカットの繰り返しで困惑。
しかし中盤で皮膚病と記憶混濁の原因が分かってからは、これからどう展開するのかと面白く観ることができた。

色彩強めの映像や響くエレクトロミュージックのアーティスティックな演出の映画は好きなんだけど、今作はいまいち振り切れていなくて終始鈍臭く感じた。
ネオン・デーモンを意識して作った劣化版かな?としか思えなかったけれど、製作時期はほぼ同じでスタッフ被りもなさそう。

生々しい皮膚剥がしの映像には興奮した。
酷い症状だけど人間の皮膚があんな綺麗に剥がれたら気持ちいいだろうなと思う。
私もベリベリ剥がしてヒリヒリ痛むところに新鮮な皮膚くっつけてジュワ〜ってやりたい。
意外と直接的な描写をたくさんしてくれたので観ているだけでゾクゾクと体感できて良かった。

わりと新鮮な設定とストーリーが鈍臭い演出と演技に足を引っ張られて盛り上がりに欠けてしまっていたのはやっぱり残念だった。
でも中盤から畳み掛けられる真実にはドキドキしたし、思わせぶりな描写も伏線だったのねと納得できる。
期待ハズレかも、とガッカリした序盤の気持ちを盛り返してくれて嬉しい。
題材も好みだったので楽しめて良かった。

KinA