シェイプ・オブ・ウォーターのレビュー・感想・評価
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何度も見たくなる映画
主人公見て、アレ!もしかして、ブルー・ジャスミンの妹役の人?とビックリした。まるでまるで異なる役柄で、雰囲気も顔も表情も体の動きも違う。そこにまず惹かれてしまいました。きちんと起床、日めくりカレンダーめくって、卵を茹でて、靴を磨いて。通勤して仕事して。映画見て。
かつての映画が下敷きにあるようですが、その知識が無くても、この映画それだけで、夢の世界に行けたような気がします。隣の画家のおじさんが二人を描いた絵はとても美しい。2回見た記憶があるのは、飛行機往復でそれぞれ見たからだろう。映画館で今度、見たいです。
好きな人はとことん好きだろうな
音楽も映像も良くて最後まで飽きずに見られたけれど、どうにもハマりきれませんでした。たぶん登場人物の誰にも感情移入できなかったんだと思います。強いて言うなら主人公の親友(男性の方)が好きかな。
そこに愛があるの?
美女と野獣のような切ない愛を期待していたら、なんていうか怪物が思ってた以上に動物的で…。
彼女の愛と怪物の愛がイコールになるのかな?と疑問でした。2人が体の関係をもつのですが、彼女からみたら愛してるからこそですけど、怪物からみるとただの生殖活動のようにみえて、ちょっと頭に???が。
最後まで一方的に彼女の片思いでずっと終わたように私は感じてしまって、キュンとなることもなくとっても残念。
映像も設定も好みだったので、本当に残念。
美しい
幻想的で、蠱惑的なCGや舞台…ぼーっと見てるだけでも美しくて楽しいだろうとおもいます
登場人物たちはいわゆる社会のはぐれもの…ゲイの老人、黒人の労働者の女性、身寄りのない唖者の女性。彼らが観客に及ぼす、言い様のない居心地の悪さが、この新・おとぎ話にとって最高のエッセンスでした。
キャラの造形が悪役まで総じて分厚いです。ノリとしては、入り込みすぎず俯瞰的に見た方が楽しめるかもしれないです。悪役まで含めて人間的なので。
「さすがギレルモ・デル・トロだ。アカデミーなんざなんともないぜ。」
まさかアカデミーを獲るとは思ってなかったわけですが、いざ観てみると、確かにこれは「好きそうな」仕上がりになってて納得。
主人公のあれやこれやがカチカチと音を立てて終盤に向かって「成っていく」さまは見ごたえ充分。敵役の設定やキャラの立て方もうまい。
いろんなものを上手に「見立て」る手法もなんというか、うまい。
こういう細かい積み重ねが終盤のクライマックスに向かって後戻りが出来ないところへ我々観客を追い立てていく感じ、うまい。
抑制を効かせながらも見せるべきところにはきっちり派手な色を入れてくるあたり、試合巧者の面目躍如っす。うまい。
うまいわー。
コレでアカデミー獲るんかー。うん、文句はござらん。
まぁ、獲っても獲って無くても、評価は変わらんでござるよ。
やっぱり好きっす。ギレルモ・デル・トロ。
ポップコーン度はまぁ、低め。スクリーンから匂い立つような画づくりのせいかも。
敬愛するデルトロ監督の最高峰パンズラビリンスを超えられるかと期待し...
敬愛するデルトロ監督の最高峰パンズラビリンスを超えられるかと期待してみたわけだが、とても良かったんだけどやはり、毎分泣かされたラビリンスには届かなかった。
おとなのためのおとぎ話
性も生もひっくるめて描きおとぎ話のような浮遊感と綺麗だけどあとに引く切なさがたまりませんでした。
冒頭の部屋一杯の水のシーンはまるでタイタニックの導入部分のようで、物語の終着点はここで、ただのハッピーエンドではすまされないんだ…という期待が押し寄せてきました。
「彼」とイライザが出会って心を通わせていく過程はもちろん可愛くてどこまでも綺麗で哀しくて童話めいていてどの場面も惹き込まれ、まるで自分が寂れた静かな町のミニシアターで映画を見ている気分になりました
勝手な私の妄想なのですが
イライザの首の3本の傷は最初エラ呼吸みたいだと思っていたけどラストでまさにエラになっていて彼女正体は本当に人間だったのかと思ってしまいました。
普通に見れば「彼」の力でそうなったのですが
出自は川に捨てられていたため若しかしたらパンズ・ラビリンスのようにもとは水の世界の王女ではないのか(プロローグも含めて)と勘ぐってしまいました。
それくらい、読み手の勝手な妄想を膨らましてしまうくらい、深くて繊細なお話でした。
本当の愛とは
パンフレットを購入しギレルモ・デル・トロのインタビューを読んだ
「僕は美女と野獣が嫌いだ」と。
人間は美男美女の愛を観ているのが楽しいのでは?
この作品を観て本当の愛とは何かを考えた
ごく普通にいる清掃員の中年女性が魚人に恋をする
ありえない事だ、でも、観ていると引き込まれていきなんとも切ない気持ちになる。
愛ってなんだろう、人じゃない何かでもいい
愛するってこんなにも切なく虚しく壊れやすいものなのかと。
映像に関しては水中のシーンが美しすぎます、見とれてしまいました
手話
で悪態をかます。溜飲が下がる。軽く見られてきたものの静かな抵抗。差別をテーマにした作品としては、描写はきめ細かい。微妙な態度が差別を示す。
セックス表現の挿入は、制作者の作為的に過ぎる意図以上のことは感じられなかった。
恋愛感情の発現プロセスは描写不足であるが、これも制作者の意図するところだったのだろう。
大人のファンタジー映画
映像も美しく、グロテスクな魚人も人間み溢れる行動が可愛く見えてくる。
主人公達はハッピーエンドだが、協力者である友人たちはどうなったのか…。
まるでグロテスクな表現もあるが、随所に散りばめられたユーモアと、美しい水の表現はまるでディズニー映画のようで、もう一度観たい(=´∀`)
ファンタジーじゃない
なんでしょう。私だけですか。ファンタジーものには見えなかったのは。
半魚人でさえも途中からセクシーに見えました。
ただ連れてきたはいいけど、アパートで無言で卵を食べる彼を見て、この人との生活を思い、一瞬途方にくれてしまいました。でも次の瞬間、そうかこの二人には会話はいらないんだとホッとしました。
ですが、本当にそうなのか?って。
マイケルシャノンのような絶対的な悪が出てきたことで、あ~っ、これは男女の愛の話ではなく、虐げられる人たちの声なき声の話であることがよく分かりました。
色使いと音楽といい、独特の世界観が素晴らしく上質に作り込まれた作品を味わいました。
良くも悪くも洋画らしい
ストーリーは嫌いじゃない。ストーリーだけだと面白かった。
ただ、愛の形は性行為でしか証明できないのか、自分はそう思いません。愛の表現が好きではないです
ラストシーンは、
ほう、という感じで振り返れば予想は容易なものではありましたね。主人公人魚姫説を聞いて、とても納得しました。
一緒に観た人は初めの5分爆睡してました笑
うーん、これがアカデミー4部門受賞なのかと思うとあまり腑に落ちません…
やっと観ました
なかなか時間が合わず、やっと観ることができました。スリービルボードはまごまごしてるうちにほとんどやってないですね。
結構エロシーンが多く好みが分かれるところですが、個々のキャラクターがよく楽しめます。
悪役が一番印象に残りました。
レビューでラストに驚いたとの書き込みがあるけど、エラも含めて予想どおりですよね?
シェイプ・オブ・マイ・ハート
今頃も今頃になってしまったけれど、
やあ、アカデミー賞作品賞&監督賞受賞、おめでとうございますです、デル・トロ監督。
『ミミック』の頃から彼のファンだったし、元々『パシフィックリム』のように日本の
サブカルを超リスペクトしてくれてる方なので今回の受賞はホント、素直に嬉しい。
まあ賞を受賞したからといって好みに合うかは人に依る訳だが、今作は個人的にも大満足の4.0判定です。
...
映像美と滑らかなリズム、まずはここである。
クラシカルで暖かみのある琥珀色に彩られた'60年代の風景。
幻想的な碧が印象深い、イライザと“彼”とのロマンスシーン。
デル・トロ監督作品はいつもいつも色遣いが美しいが、
今回の作品では特に琥珀色と深碧色が映えている上、たゆたうような映像
(監督曰く、水をイメージして常にカメラが静止しないよう意識したらしい)
と併せると、もうずっとこの流麗たる映像世界に浸っていたくなるんである。
モノクロテレビで流れるミュージカル映画や、今や見られなくなった華やかな
造りの映画館などノスタルジイを感じさせる小物の数々も利いているし、それこそ
『大アマゾンの半魚人』公開時期に近い年代が物語の舞台な訳だが、その時代の
風景・衣装・意匠も、神秘的で温かくロマンチックな空気に一役買っている。
...
そして魅力的なキャラクター。
脇を固めるキャストも好きだが長大になるので主人公たちだけに絞って書く。
ヒロインのイライザ。いわゆる美人ではないが――
椅子に座ったまま繰り出すタップダンスや窓を滑る雨粒をつうっと指でなぞる場面、
モップや卵で“彼”の興味を引こうとする場面等の、控え目だが愉しそうな笑顔が心に残る。
音楽やリズムを愛し、シャイではあるが剽軽にも振る舞える彼女は可愛らしいし、
言葉を発せられない彼女が必死で相手に気持ちを伝えようとするシーン2つには思わず涙。
そして、“彼”だ。
鋭い爪やヒレは恐ろしげだが、均整の取れたしなやかなフォルムは力強く美しく、時に神々しくすらある。
そのくせ大きく丸い瞳は猫のように表情豊かで、穏やかな時は愛らしくも見えるという絶妙なデザイン。
元居た土地では神のように崇められていたという“彼”。だが畏怖はされても、
イライザのように男女として、一個人としての愛情を注がれたのは初めてだったのかも。
「違う、私達は一緒じゃない」と、終盤でイライザは“彼”を引き離そうとしたけれど
(それは“彼”の為を想って絞り出した言葉だったけれど)、
棲む世界が違っても、同じ種ですらなくても、言葉も利けないままにこの世界に放り込まれた立場は同じ。
音楽や、ダンスや、茹で卵が好きなのも、ずっと寂しい想いを抱えて生きていたのも、
お互いに言葉も要らずに心を通せられることも、そしてなにより、心を通わせたいと願っていることも。
それならたとえ姿形は違っても、心の形は同じ。
ラスト、イライザは人魚になって幸せになったのか、それともあれは
画家がそう願って想像したハッピーエンドだったのかは分からない。だけど、
口の利けない人魚姫なら、言葉も要らずに想いの通じる相手と出逢えて幸福だったのは疑いようもない。
...
二人の共通の友人となった画家は“彼”に向かって呟いた。
「今の時代に合っていないんだ、我々は遺物だな。」
世間から忘れられ、弾き出され、傷付いたからこそ、同じように傷付いた者の
気持ちを理解して優しくなれる。アウトサイダーに向けたこの優しい視線こそが
まさしくデル・トロ監督の“味”であり、そして本作の堪らなく美しい点だと感じる。
<2018.03.01鑑賞>
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余談1:
アカデミー賞作品賞&監督賞受賞について。
個人的には、脚本の妙や役者のアンサンブルといった点では対抗馬
『スリー・ビルボード』の方が上手だったと感じたが、映像表現や美術面、
またクラシカルで落ち着いた味わいといった異なる魅力が本作にはある。
最近とみに思うのだが、同一競技ならともかくジャンルも作風も全く違う映像作品を横に並べて
「さァさ選びねェッ!」と決めるって割と酷な話。カレーとラーメンどっちが好き? てやんでェ!
どっちも食わせろィッ!って言う話ですよ(ジャンキーな食生活してるのかしらとか言うな)。
最近は『その年のベスト作品を知る』ではなく『面白い可能性のある作品を
まとめて知る』というスタンスでアカデミー賞を楽しませてもらってますです。
余談2:
「手を洗うタイミングで男が知れる……」じゃないよ!
カッコつけてないで手ェ洗いなさいよッ! バッチい!
個人の自由
誰が正しいとか間違いだとかは二の次にして、往々にして人は個人主義である。
自己満足のために行動する人々と、それを貫く人々の攻防を描いた作品です。
私個人としては、音楽のチョイスや着飾らない演出に高評価をしたいし、総合的に見て纏まりの良い作品だと思います。上映時間より短く感じたのが良い証拠。
全場面通して映像とBGM +俳優陣の内面的パフォーマンスのマッチングがとても良かったので高評価をさせて頂きます。
記憶に残ったのは。
決して美人ではないけれど、妙に色気のある不思議なヒロインがいいですね。半魚人の造形もなかなかチャーミングでした。
しかしなんといっても、超サディストの悪役のキャラが、めちゃめちゃ際立っています。スピンオフの映画が作れそうなくらい。や、ひょっとして既に考えられてのかな?二本指とことばを失った魔人が復讐に燃えるという。
ちゃんとした家族があって、美人の奥さんに迫られたり、イケてる車が壊されて悲しがってる姿には、そこはかとない愛嬌もあったりしますが、瀕死のスパイをいたぶるシーンは心底こわい。
いやあ、全く強烈なキャラでした。
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