点(2017)のレビュー・感想・評価
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サクッと30分以内26分ショートムービー
監督と脚本は『愚行録』『蜜蜂と遠雷』『Arc アーク』『ある男』の石川慶
ほぼ2時間いや90分でもしんどい
けど30分以内なら観たい
そんなときたまにある
Google検索したらこの作品を見つけた
真夏の田舎
古びた理容店
女性客は店主の幼馴染で元恋人
上京しカメラアシスタントをやっていたが挫折して田舎に戻ってきた
店主も上京したのだがやはり挫折し田舎に戻ってきて店を継いだようだ
2人の微妙な関係から醸し出すギクシャクしたやりとりが良い
ショートムービーのお相手役に中村ゆりというチョイスが絶妙だね
山田花子じゃないけど汗ばむ美女はちょっとエロい
そんな前髪でいいのかよ
プロでしょ
仕事どころじゃなかったのかな
エンドロールあとにも続きあり
現代にタイムスリップした縄文人かと思うほど山田は毛深い
青春の14年後ショートムービー
山田孝之さんと中村ゆりさんのほぼ2人劇。
役者&タイトル&ジャケ観しました。
ショートムービーと知らずに観たので、急に終わってビックリしましたが…(笑)
中村ゆりさん、キレイなー。
床屋さんの雰囲気がとてもよくて。
外観もいいけれど、内装の古家具が艶やかで。
山田孝之さんの、あの、独り言にも近いようなしゃべりが上手。本人の素に近い感じもしてて。でも、きっと彼のことだから、なにかテーマはもってるのかな。
剃刀を愛でつつの髭(最後は胸毛)は、だんだんネタに見えてきましたが…
ゆりさんは、ゆりまりのゆりさんなのですよね。
当時からお顔立ちは変わらないのに、全然イメージが違っていて、最初に知った時はとても驚きました。
女優でのご活躍を見ると、真摯に役者としての道を歩んできた感じがして、、何かグッとくるものがあります。
役柄はモヤッとしなくもないのですが…
かつて好きだった人に会いたくなるような
すがりたくなるような
切ないときってありますよね。
俳優がいいかんじ
たかしは電話を取らなくて違和感があった。ずっと剃刀を研いでいて、髭も伸びてるのはもしかして…。
所々ともえをエロく映していて、雰囲気映画かと最初は思った。雰囲気がいい映像は好き。でもエロだけのは好きじゃない。
ともえを見るたかしの視線は男性としてリアルなのかもしれない。たかしはキャラクターではなく現実の普通の人らしい。
2人の会話は久しぶりに会ったことや昔付き合っていたこともあり探り探りで陳腐なような、でもリアルなような感じがした。リアルなようで次何言うか分かりやすいセリフにもみえた。
常連の人は店のためによく来てくれるんだろう。応援してくれる人がいる店。
常連の人の話はジョークとして披露していて、たかしもともえも店が潰れないために来てくれてるとか言及してないので脚本家がそこまで考えてない、ただの会話にも見える。
電話の予約を受け、最後は髭を剃ろうとしてた。
ともえと会って、気持ちに変化があったよう。
ともえは髪を切ってもらう。気持ちを切り替えたのか。分かりやすい表現だけど。いい表情。
お互いに会っていい変化があった。昔の大切だった人と短い時間でも会うと、今の自分になる前を思い出せるのかもしれない。
俳優2人がいい。山田孝之さんが真顔というか力のない目の表情をしてて、中村ゆりさんも明るく話しかけるけど微妙な感じがこの2人に何かあると思わせる雰囲気を出してる。
会話が影響を与えたようで、でもたかしはエロからの方が強かったようにみえる。視聴者もその映像の印象が残る。美談か単純とみるか。
良作
わずか30分足らず、テレビドラマ1話分にも満たない短編ですが、きちんと映画として成立しているのに驚きました。
映像も美しく、主演二人の演技も良い。
特に中村ゆりさんが美しいです。
私はプロジェクターで視聴しましたが、テレビ画面ではなく、スクリーンで見るべき作品。
物足りない
分かる。
映像美と雰囲気でまるで京出汁の如き作品。
しかし物足りないわ。
出汁の効いた透き通るうどんスープに七味をかけたくなる。
季節が冬ならこのままでよかったかも。
夏は何か起きて欲しい。
あくまで個人的な感想です。
美しい映像美と辿々しくも美しい二人の時間
日本の美しさが見れるいい映画でした。
中村ゆりさんが兎に角美しい。
レトロでおしゃれな床屋。
二人の関係性がとても微笑ましい。
最後の挿入歌も最高じゃないですか。
最高です。
夏らしい爽やかな熱さを感じさせる作品。
内容は、昔からの幼馴染みで特別な関係だった男に久々に逢いに行き髪を切ってもらう事で、お互いの空白の14年の間と一緒にすごした14年間の過去が交差する物語。好きな言葉は『前髪も切ってもらおうかな?!』お互いの信頼関係が新たに構築されたと思われる心情が現れた言葉。お互いに幼馴染みであり手を繋ぐだけの初恋を抱いたであろうお互いの淡い過去と別々に過ごした空白の14年後現在の変化した関係に互いの心が酷く動揺するも互いの人生に後ろ向きでなく前向きに生きようと決意した所。好きなシーンは、夏の汗ばんだ頸のうなじを剃るために長い髪をかき揚げた時、突然の電話📞今の状況を打開する電話に決着をつけ自分の中で吹っ切り、その後やさしく元彼に身を委ねる愛撫するようにシェービングクリームをつけて、うなじに剃刀を立てるシーンがとてもエロかったです。学生時代の欲望の解放を表してある様で、あの場面は見てて緊張感があり非常に綺麗な表現でした。自分としては『前髪切ってもらおうかな?!』の台詞で終われば良かった様に感じました。最後の自転車は🚴♀️左向きに走っていない所が自分としては苦い感じがする作品でした。終始落ち着いていて胸の騒めく、とても大人なドラマでした。カット割や夏の風景の撮り方も心象表現が綺麗な場面で、とても爽やかな映像作品でした。最後のオマケはいるのかな?!自分は蛇足に思えて仕方ないです。
このレトロな床屋が良き
冒頭のぎこちない会話から、
ただの同級生❓
かと思ったら、
元カノ⁉️
「覚えてる❓」て忘れる訳無いやん😆
あーでも、
高校生の時のお付き合いって、
そこまで親密で濃厚じゃない場合もあるから😳、忘れないけど記憶も薄いのかな。
山田孝之の、
セリフとも独り言とも取れる様な口調が、
高校時代の
「いつも優しい」タカちゃんを知らなくとも
想起させる。
トモエは、
何かと騒がしい現実の中で、
このノスタルジーに一瞬だけ浸りたくて、
項の剃毛を口実に会いに来た、
のだと思いたい。
30分足らずの映像で
意外と沁みた。
表情で語る…
ショートムービーを初めて見たが、二人の表情、数少ない台詞だけでも、妄想を掻き立て、過去や現在の置かれている状況が理解でき、引き込まれた。エンディング曲はイメージなかったが、自転車を強く漕ぎ出し、笑顔に変わったところで納得。二人の距離感が何とも言えない映画だった。
会話劇
田舎から脱出して東京を目指した若者。そして若手労働者がいなくなり過疎化していく田舎。田舎の床屋の子供がなんとなく田舎の床屋を継いで、なんとなく見合い結婚して、なんとなく子供産んで、なんとなく田舎で平々凡々な家庭。東京生活に疲れたOLが田舎に帰省して高校時代の元カレと再会。
ポーランド留学で映画を学んだ石川監督のユニークな感性に乞うご期待
興味を持ったのは上映時間の短さ、いわゆるショートフィルムというところ、20分余りで恋愛ドラマをどう構築するのか、ポーランド留学で映画を学んだ石川監督のユニークな感性が光ります。
普通に考えれば選択と集中で凝縮させる手法だろう、アイコン化することで説明を省ける手法は理系出身の石川監督の才覚ですが恋愛ものには情緒を削ぐ恐れが拭えない、本作は香りをかがせて森や海を想像させるような観客の感性が自由に物語を膨らませるニューヨーカー短編集のような王道のエピソード型でもあります。
感心するのは石川監督のシチュエーションづくりの巧みさですかね、女性のうなじを剃るなんて下手な濡れ場よりセクシーに感じますし、タイトルの「点」がうなじのほくろ、彼女のほくろを知っているだけで二人の関係性が伝わります、これだけで約一時間分くらいに相当するでしょう。
詰め込んだせわしさは微塵も無くむしろ早く仕事をしなさいよというくらいのんびりテンポ、山田孝之さんはCMでも様々な職業人を器用にこなす芸達者ですから、本作でもなりきるかと思いきや床屋なのに無精ひげ、元カノの登場で容姿を気にする青春時代が蘇ったのか、剃刀を手にするラストシーンもエンジンがかかったようで二人のその後が膨らみます。
何にも起きない脚本だからこそ
とても斬新です。これだけ何も起きない脚本でも制作してしまうのは驚きでした。
映画学校でこの脚本提出したら、だから何なの、何が言いたいのとさんざん突っ込まれて却下されそうだもの。
なんだけど、映像にするからこそ観れてしまう、魅せることができるっていう見本になる映画。
映画の出来栄えは、脚本だけでは判断できないって言いたいときに出す映画。
時折、はさまるブツ撮りのカットは意味深で魅せます。
こんな何にも起きない脚本でもつくるひとたちがいるんだっていう。
ただ高校のときの友達、つきあってた異性が訪ねてきたってことなんだけど、なんでもなさそうでも、それだけでも前向きに生きることができるんだっていう。
そこの細部に意味が宿ってるっていう。
ある意味情緒的で、ショートを作る側の方にも励みになる映画。
#点 #石川慶 #山田孝之#中村ゆり
すごく短い
けど、映画として成立してたと思う。うなじ剃るのってよく見るとエロいな。いつタガが外れるのか‥とドキドキしたが、結局何もなかったのがなお良い。短い時間で、二人の人となりが伝わった。
点、とは?
前髪と髭
田舎から離れた人と残る人の間には“差”がある。
それは言葉では表せない。
それを映像にした感じの短編。
「今」に疲れたともえは前髪を切ることで
元の位置から再出発。
高志は髭を剃ることで変わらぬ「今」から再出発。
役者、小道具、ロケーション、空気感。
全部良いが、1点だけとても残念。
「昔付き合ってた」というセリフと設定。
それを言わずに「もしかしたら・・・」って
前後の物語を想像させるのがショートの醍醐味。
そして映像の美学。
と、思う。
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