劇場公開日 2017年12月2日

「社会問題を直視した力作」希望のかなた ホワイトベアさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5社会問題を直視した力作

2018年1月16日
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鑑賞方法:映画館

フィンランドに辿り着いたシリア人難民(カリード)と市中レストランのオーナー・従業員たちとの交流を描く。実情を無視して形式的に処理されている難民受入の現状と、不法滞在者となった彼らを何事も無かったように自然と受け入れて見せる一般市民の懐の深さを実に淡々と描いてみせてくれました。ヨーロッパ中に広がるこの問題は政治目線で解決するには限界があること、それよりも、一般市民にこそ、この問題を解決する知恵と力があることを、さり気なく、しかし確信を持って観客に訴えているように感じました。監督の信念を感じた作品です。

ホワイトベア