婚約者の友人のレビュー・感想・評価

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婚約者の友人

劇場公開日 2017年10月21日
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果てしなく孤独 ネタバレ

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オゾン作品特有のエグさみたいな物がなくて、落ち着いて観ることができました。
(ないのも寂しいのですが)

戦争によるすれ違いという使い古された題材を、普遍的に描きつつも、しっかりとオゾン作品になっている。
なんというか、力量が上がったなぁと感じさせます。

前半はふたりが同じように孤独だと思って観ていたのですが、予想外の展開で、アンナの孤独が際立ちます。
錯綜してゆく中でのキスシーンや、死にさえ拒まれた中でのラストカットはとても良かったです。

とにかく孤独、果てしなく孤独。

だからオゾン作品が大好きです。

凪
さん / 2018年1月15日 / PCから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  悲しい
  • 鑑賞方法:映画館
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悲しみや喪失の物語

悲しみや喪失の物語。巧みなストーリーテリングで、一度失われたものはなかなか他のもので埋めることはできないということを描いている。

1919年、第一次大戦終結直後のドイツとフランスが舞台。婚約者が戦死して悲しみの日々を送るドイツ女性のもとに、生前パリで知り合ったというフランス人の青年が訪れる。

ストーリーを離れたところで、戦争が終結したばかりの隣国同士の憎しみ合いという舞台背景は、とてもアクチュアルで、そしてそう感じさせるほどに普遍的な問題なのだろうと感じた。

私たちも日々感じているように、隣国同士というものは、利害が対立したり、しばしばその結果として勝/敗、支配/非支配といった立場の違いが両者の隔たりをさらに広くしたり、また憎しみを強めたりする。

それらは、集団としては仕方のないことなのだけれど、個人の間はまた違う関係があるはずだと思っている。だからこそ、利害対立の部分以外の、文化や生活習慣の面を取り上げて見下したり、面白がるような態度は最もよくない。

息子の命を奪ったフランスを毛嫌いする父 ハンスが次第にフランス人の青年に心を開いていく姿はとても印象的だ。彼は、個人の悲しみが集団の犠牲であって、ドイツの父親たちが息子たちを失ったのと同様に、フランスの父親たちも息子を失ったことに気づいたのである。

そして、懸隔を縮める理解を促すのは文化の尊重であり、言語だ。ひさびさに中国語や韓国語を復習したいと思った。

SungHo
SungHoさん / 2017年12月24日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
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このオチはツライ ネタバレ

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アドリアンには
嘘をついたままでいて
欲しかったですね。

アンナは
本当に
許せたのか?

ドイツもフランスも
戦争で家族を亡くしているのは
一緒なのだ...

フランツのお父さんが
酒場?でのシーン

「子供を戦争に行かせて
敵国の兵士を殺させて
父親は祝杯をあげる」みたいなぁ〜

何とも言えないセリフでした。

今回の作品は
オゾンっぽくないなぁと
感じました。

snowball
snowballさん / 2017年12月22日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  -
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サスペンスより、戦争によって巻き起こされる人の感情について、その結果

サスペンス風味の導入部から「友人」との真実の関係はどんなものかを思索しつつ、あっけないほど明かされて、新たな展開を迎える。
戦争というものに対するオゾンのスタンスが見える。そして女性の強さ、男性の「純粋無垢さ」。役者も絵画もヴァイオリンも素晴らしかった
私の大好きな映画「ひまわり」を思い出した。
ヒロインの強く美しいところや美しい映像など共通点があると思い至る。

夢は映画館の部屋を作ること。
夢は映画館の部屋を作ること。さん / 2017年12月9日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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映画名、最高。

自分の先入観のおかげで、この映画が50倍愉しめた。
あざす。

masupan
masupanさん / 2017年12月7日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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モノクロームの映像と時折入るカラーが美しいです。 俳優も良し。 ラ...

モノクロームの映像と時折入るカラーが美しいです。
俳優も良し。
ラストシーンは生きる事を決意したのか?、自殺を仄めかしているのか?どちらとも取れるように思いますが。。

やまぼうし
やまぼうしさん / 2017年12月5日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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嘘は必要 ネタバレ

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オゾンの俗悪な感じは控えめだけど、ヒロインの美しさや映像美がよかった。
そんなにうまくいかないよね、と納得させられるも、人を傷つけない嘘と希望をもって力強く生きていくラストもよかった。
あの絵を見てみたい。
戦争の重みも伝わってくるのでいい作品だと思った。

それにしても。

この時代のファッションは素敵!
細身でエレガントでうっとり。
そしてフランス国家の歌詞の怖さときたら。。。

本まぐろトロ子
本まぐろトロ子さん / 2017年12月3日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
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オゾンっぽさを求めすぎたよくない観客です。 ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

オゾンだからきっといつもの意地悪な感じのお話なのでは、という期待が強すぎて、あれれすごくスタンダード…と鑑賞後に感じてしまってちょっと肩透かしでした。なので、☆3。
オゾンでなければ、先入観なく見られてもうちょっとよかったかもしれません。意地悪でアクの強いオゾンが好きなのでこうなっちゃいました。
でも、よくよく考えると十分いい映画なんですよね…
オゾン作品を全部見たわけでもないので、少ない例をとって勝手に期待するといけません。

殆どモノクロ、だけど恐らく主人公アンナがときめいたり印象深かったりする場面が、突如フルカラーになります。
例えばアドリアンとお散歩していて、天然のトンネルを抜けると鮮やかな春(ですよね?)の景色が現れたり、
マネの「自殺」を前に、生きる力が沸くと語るアンナのラストショットだったり。
あとは、戦場の回想ですね。突如現れるカラー映像が確かに効果的に印象に残っています。

戦死した婚約者の墓に花を手向ける美男子がいて、どうやら死んだ婚約者の両親に会いにきたっぽい。
婚約者はパリに留学していたしきっと旧友だ!ということで、息子を殺したフランス人を憎む父を懐柔してアドリアンを迎え入れ、
息子の話を聞かせてもらい、両親もアンナも悲しみが少しだけ解れる。
アンナは何ならアドリアンに恋慕を抱きつつある雰囲気さえある。
だけど、本当は、アドリアンは婚約者を戦場で殺したフランス兵だったのです。
致し方なく殺してしまったドイツ兵の家族に許されたくって、アドリアンはアウェイの地、ドイツに来た。
事実を知ったアンナは、当然ながらアドリアンを拒絶しますが、フランツの両親には言えず、アドリアンの母急病のため急に帰国したと告げる。
色々あってアンナはアドリアンが泳いだあの湖(川?)で入水自殺を計ります。が、助けられる。
その後、アドリアンより手紙が届きます。フランツの両親への謝罪がつづられた手紙です。
アンナはそれをもやし、フランツの友人としてのアドリアンからの手紙を朗読したりして、両親をいたわります。
そんな折、前から求婚されていた男よりまた求婚されるも、アドリアンが好きなんでしょ的な後押しを両親にされ、
アドリアンを探しに今度はアンナがフランス・パリへ。
旅券を見せては、ドイツ人!?と差別され、アドリアンの気持ちがちょっとわかったりするアンナ。
どっかの食堂では軍人を見て国家を歌い出す客たちに、ぽつねん、なアンナ。この辺はオゾンらしい皮肉と受け取りました。
色々探して田舎に引っ込んだアドリアンを探し出すと婚約者がいるし、なんか家族に迷惑がられ、恋は終わる。
でも見聞を広げたアンナは強く生きて行けそうだ、みたいなお話でした。

うーんやっぱふつうにいい映画なんですよね。
でもオゾンにはもっともっとニッチで意地悪なアイロニーを欲してしまったが故に。すみません。

だいず
だいずさん / 2017年11月27日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  -
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この世界観大好きです

シロクロ映画かぁ〜とあまり期待せずに観に行きましたがドンピシャでした。

恋愛面については女性は特に感じるものが多いかもしれません。

主演女優さんが美しすぎて見惚れてしまいました。行動力にも感動しました。女優の沢口靖子さんに似てるな~なんて思いました。

音楽、風景、お衣装、ヘアースタイル、全てが美しくて切なくてツボだったのでDVD買って永久保存版にしたいです。

じゅん
じゅんさん / 2017年11月13日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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途中までは想定内の展開だったけど、後半はあれ?あれれ?と予想外の方...

途中までは想定内の展開だったけど、後半はあれ?あれれ?と予想外の方向に進んで面白かった。
けど…しょっぺえよ〜〜!勝手にしょっぱいよ〜〜。男前は罪作りだよ〜〜。

uzumoti
uzumotiさん / 2017年11月11日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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男が弱々しい。

壮大で複雑なテーマを扱いながら、終始、"繊細でエゴイスティックで自滅的"という過去の芸術家像の亡霊に取り憑かれた、物足りない作品。男性は脆く女性は強いという事実も、戦争は悲惨だという事も、人間は知りつくしている。性を超えた可能性や力強さや煌めきが、未来への希望が、新しい視点や提案が、現代人に必要では。訴えるものが希薄。もし、主人公の男が、罪を一生背負い自らの胸に秘め、誰からの理解も求めず、ひたすらに家族に尽くすことに人生を捧げる、、、というような、新しい強さを持って、過去の芸術家像を更新してくれたら、この映画は素晴らしかっただろうと思う。映像も俳優も美しいのだから。

heaven0
heaven0さん / 2017年11月8日 / PCから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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思い遣りの嘘

婚約者を戦争で喪った主人公Anna、そこに婚約者の友人を名乗るフランス人が弔問に訪れ、物語が始まります。サスペンス風味入りのラブロマンスと言ってしまえば身も蓋もありませんが、しかしこの作品に通底するのは、婚約者の老父母に対する主人公のいたわりの心と優しさではなかったかと思います。凛とした美しさを湛える主人公だからこそかも知れませんが、自己犠牲に満ちたこんな優しい嘘のつき方もあるのか、と感じ入った次第です。この点に関しては、登場人物の心理に自然と目が行ってしまうモノクロ描写の効果も効いていたように思いました。観終わった時、何かとても穏やかで優しい気持ちになれる、そんな作品でした。

ホワイトベア
ホワイトベアさん / 2017年11月6日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
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女性の光輝きは眩しすぎる

恋する女性は美しい そこに強い自分の意志が加わると眩い、我々男たちはただただ平伏すだけだろう。白黒画面でも女性の光度を出している。新たな鑑賞眼を見出だしていただきました。

ラパンアジル
ラパンアジルさん / 2017年11月6日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
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古典文学のような様式美香る秀作 ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

フランソワ・オゾンもついにここまで来たか!という感じだ。宛ら古典文学のような様式美が漂う本作は、大袈裟でも何でもなくまるで「アンナ・カレーニナ」や「ジェイン・エア」などを読むかのようなクラシカルな趣で溢れ、なんだか高貴ですらある。それほどに美しい映画だった。

主人公の男アドリアンと女アンナは、まるで鏡写しのような存在だ(物語自体も、前半と後半とでまるで鏡写しのような構成で紡がれている)。終戦直後のドイツとフランスを舞台に、それぞれ異国の地へとある人を訪ねて旅に出る。そしてドイツでアドリアンはアンナにある嘘を吐く。アンナの婚約者フランツにまつわる嘘をつく。そして嘘を積み重ね、その嘘が崩れ去った後、今度は女が嘘を重ね始める。フランツの両親を思うが故の嘘か、少しでもフランツの想い出を延命させたいが故の嘘か、あるいはアドリアンへの新たなる想い故か?そしてアンナはフランスでアドリアンと会う。そしてそこで女が積み重ねた嘘の先に見えてくる真実と現実・・・。あぁなんて美しいストーリー。この物語を書いたのはトルストイだと言われても、私ならきっと信じてしまう。

映画の原題は”Franz”。戦死した婚約者の名前だ。そしてモノクロの世界の中に、まるでフランツの魂が降り立ったような時、シーンは一瞬カラーになる。夢の中でフランツを蘇らせたとき、またアドリアンの中にフランツが宿ったような時、そしてフランツが美しい思い出として気化されたとき、世界はモノクロからカラーになる。あぁなんて粋。

ラブストーリーが、ただ恋や愛の物語ではなく、戦争の狭間では運命と生命の物語だったということをこの映画に思い出させられたようでもあったし、ただただ単純に、映像の美しさ、物語の美しさ、演出の粋、古典文学のような気品に完全に魅了されていた。

フランソワ・オゾンを好きで良かったと、改めて思った。

天秤座ルネッサンス
天秤座ルネッサンスさん / 2017年11月5日 / PCから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  -
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良くこんな話を思い付くな ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

「好きになるってどういうこと?」は一つテーマなんだよね。婚約者を殺した人だろうが、敵国の人間だろうが、好きになるときは、好きになる。

じゃあ、それを貫けるかっていうと、社会規範が邪魔をして貫けなかったりすんの。

「敵は悪人に見えるが同じ人間」ってのもテーマだね。ドイツから見たらフランスが憎いし、フランスから見たらドイツが憎い。二つの国を行き来する主人公たちだけが、それが解んのね。相互理解しとけよってことだと思ったよ。

そして「真実を知ることに意味があるのか?」老夫婦に対して、真実を知らせてどうなんのさという。

こういうことをストーリーに載せて語ることができるフランソワ・オゾンは凄えと思ったよ。

Scott
Scottさん / 2017年11月2日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
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戦争がもたらす悲劇

観る者の心を動かす、凄い映画だが、現実にはあり得ない設定だろう。モノクロとカラーの場面の使い分けをもう少し、掘り下げるともっと良い。

Kumiko
Kumikoさん / 2017年11月1日 / スマートフォンから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  悲しい 興奮 難しい
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隣国を遠く隔てる戦争の影

オゾンのことだから
アドリアンとフランツは
かつてパリで肉体関係があったりして…
なんていうのは
下世話な深読みでした。

敵国で過ごすエトランゼの疎外感に
全編を通して覆われていて
戦争の爪痕の酷さや切なさが
ひしひしと感じられます。
そうして女はまた強くなります。

モノクロの映像の中に差し込まれる
カラーのシーンが瑞々しく印象的。

しげぴい
しげぴいさん / 2017年10月31日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  悲しい
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新たなオールド・クラシック然とした逸品との遭遇。

第一次大戦後の敵国間に燻る微妙な相互遺恨がまだ消えぬ背景に、極めてパーソナルな人間関係の揺らめきを情感豊かに描いた。

フランソワ・オゾンらしくないと言えば確かにそうだが、逆にこんなクラシカルな重厚感に満ちた演出も出来るまでに匠の域へと順調に駆け上がっている証だろう。

まず、こういう雑多な時代の今だからこそのこういう悠然とした血に足のついた語り口を久々に堪能。先が知りたいサスペンスで引き付けられるため、決して冗長には陥っていない。

役者陣では、やはり、アンナ役の主役が出色。時代、シチュエーションから抑えた演技を強いられるが、その中にも芽生えない燃え広がる若者ならではの感情の揺らめきを巧みに演じた。

そして本作最大の成功は、セザール賞撮影賞受賞も大納得の素晴らしい撮影だ。単なるオール・モノクロではなく、モノクロの中にもトーンの違いを引き立てて色があり、オゾン演出に応えた、僅かながらもカラーのシーンがまだ美を極めている。これほどの美しい撮影が、CGに頼らない自然撮影で映し出されたという事実に、プロの芸術を見た。

現代に甦ったオールド・クラシック然とした新たな逸品とのめぐりあいとなった。

BB-8
BB-8さん / 2017年10月28日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  -
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見てよかった。

サスペンスで始まり、全ての謎が明かされてからはメロドラマとして終わった。緊張感を保ちつつ描き切るのはさすがオゾン。個人的にはアドリアンの母親役が風格があっていい味出してた。

ken68
ken68さん / 2017年10月28日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 5.0
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最後の最後に屹立するのは女性讃歌 ネタバレ

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1919年、第一次世界大戦終結後のドイツの地方都市。
婚約者のフランツを大戦で亡くしたアンナ(パウラ・ベーア)が、彼の墓参りに行くと、先に墓参した者があったらしく花が手向けられていた。
花を手向けたのはフランス人の青年アドリアン(ピエール・ニネ)。
彼の話によると、フランツとは戦前にパリで知り合ったという。
アンナは、彼をフランツの両親のもとへ案内する・・・

といったところから始まる物語で、戦争悲話の趣のあるクラシカルなストーリー。

チラシなどを読むと、エルンスト・ルビッチが1932年の監督した『私の殺した男』にフランソワ・オゾン監督は着想を得たそうだから、クラシカルな雰囲気は当然。

終盤巨大ネズミが暴れまわる初長編『ホームドラマ』や時間を遡行する辛辣なラヴストーリー『ふたりの5つの分かれ路』など斬新な映画も多く撮っているオゾン監督だけれども、オーソドックスでクラシックな映画指向も高く、時代に翻弄される女性を描いた『エンジェル』などはその代表。

そんな斬新な作品でも古典的な作品でも、オゾン作品に必ず描かれるのは、女性の強さ・したたかさ。
この映画でも、最後の最後の着地点は、そこに落ち着く。

モノクロとカラーを行きつ戻りつする語り口は流麗華麗でありながらも、安易なハッピーエンドに帰結しない物語は辛辣で底意地が悪い。

フランツとアドリアンの関係は映画半ばで明かされ、秘密と苦悩は主人公のアンナが抱え込み、少しばかり見えた希望も瞬く間に潰えてしまう。
しかし、泥の中でも咲く蓮の花のごとく、屍累々・重ね重ねた嘘の中でも女性は生きることの何かを見つけ出す。

モノクロ画面が陰鬱な生としたら、カラー画面は歓び(といっていいのかどうかわからないが)溢れる生。
カラーで写されるラストショットは、まさにオゾン監督らしい。

なお、女性に対する観方がばかりでなく、戦争の対する観方もオゾン監督は辛辣。
敗戦後、ビールジョッキを持った年老いた仲間たち(誰もがみな、息子たちを戦争で喪っている)の前で、フランツの父親が言う台詞が印象的。

「今日は何人もフランス兵を殺したといって儂たちはビールで乾杯し、今日は何人ものドイツ兵を殺したといってフランス人たちはワインで乾杯する。儂たち父親は、息子たちの死を肴にして酒を飲んでいるのだ」

あ、戦争に対する観方ではなく、男に対する観方が辛辣なのかも・・・

りゃんひさ
りゃんひささん / 2017年10月25日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
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