「後退した古代」宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第三章「純愛篇」 kometaroさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0後退した古代

2017年10月19日
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今回の古代進は、波動砲問題に縛られ過ぎていて、単なる
優柔不断な人にしか、見えない。ヤマトを飛ばしたこと、
11番惑星に救助に向かうこと、動機は安く幼稚。しかし、一応決断した。

真田、島、徳川は、古代に判断を委ねると、いつも言う。特に、波動砲問題。
ますます、古代を追い詰め、決断出来ない、悩める人にする。

波動砲が大量殺戮平気だから、使わないと言うロジックも、すりかえで、
職業軍人である彼らは、沖田も土方も、沢山、命を奪って来た。
波動砲の使用がダメではなく、使い方であり、今回、ある場面で機能する。

作者は、確信犯で、古代を追い詰め、2199 よりも後退した、未熟な大人になった。

純愛編、古代と雪に起こる件なら、悩める古代どころか、考えることすら放り投げて、
彼らが預かり知らぬところで、土方の、これにかけるという決断で、窮地を越える。
大帝の唱える、テロリズムな愛が、耳障りよく、聞こえてしまうのは、
地球側の愛が成熟されず、基盤が弱いからだろう。

余談だが、
先日、2199を見たら、主砲を打つ際は、
うちぃかた、はじめ、と海軍式、命令発声。
ヤマトは、宇宙という海を行く戦艦のロマン
今回は?
そのような命令発声ではない、別ものなのだ。

kometaro