「欠けた所だらけの二人だからこそ」パーフェクト・レボリューション KinAさんの映画レビュー(感想・評価)

パーフェクト・レボリューション

劇場公開日 2017年9月29日
全25件中、8件目を表示
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欠けた所だらけの二人だからこそ

ポップで飛ばした演出が多いのに妙にリアルで肌に擦り込まれるような感覚のする映画だった。
クマとミツが並んだ時の、デコボコだけどなんだかしっくりくる感じ 服装の色合いなんかも相まってなぜかまとまり良く見える感じがすごく好き。

所謂健常者はどうしても障害者に謎の神格化意識みたいのを持っていて、クマが下ネタばんばん言うのに少し不思議な感覚になってしまう。
でもその意識があるからこそ彼の話がより面白く興味を持ち聞き入ることができるのかも。
「かわいそうな身体障害者」というレッテルを剥がす為の一手としても面白く観れた。

自分の感情に極端に素直すぎる故に喚きもがくミツの姿には心にドンと響くものがある。
人格障害ってのに若干ピンと来ないけれど途中から起こるいつくもの事件とともにその痛々しさや普通じゃなさが露わになっていくのが苦しい。

良くも悪くも「普通」だけど理解力と柔軟性のある恵理や晶子がとても好き。
良いバランスと芯を持って二人を見守る人、でもやっぱり弱い部分はあるし心は折れる。
クマとミツに翻弄されながらも、自分の価値観を塗り替え最後まで応援していく姿がかっこよかった。

役者陣の演技が素晴らしく、彼らの表情一つで笑えたり泣けたりする。
演出も良く、車椅子ダンスのシーンは非常に楽しく美しく思えたし、宗教狂いのオバサンとかイヤミな親戚とかちょい役のエッセンスも効いていて飽きない。
映画だからこそできる表現が沢山あって、そこがまた良い。

けっこう衝撃的な事件が何回も起こるから本当にどうなることかとハラハラするしちょっと冷めるけど、二人なら、ハイスピードの車椅子に乗って飛び抜けて幸せになれる気がどうしたってしてしまう。
欠けた所が多い二人だからこそ持てる幸せがたしかに見えてくる。
私も幸せになりたいわ…

映画本編とは関係ないけど、館内にクマと同じような車椅子に乗った男性が来ていて、彼がこの映画を観てどう感じたのか・この映画を観に来ている我々に対してどう思うのか気になってしまった。

KinA
さん / 2017年10月4日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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