ベイビー・ドライバーのレビュー・感想・評価
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アンセル・エルゴートがはまり役
カーアクションをまるでミュージカルのように音楽に合わせて撮るという発想は面白い。しかし、やはりキャラクター造形がピカイチの作品だと思っている。主人公のアンセル・エルゴートが演じたベイビーが本当によく作ったなと感心するほどに面白いやつなのだ。凄腕のドライバーで、事故の後遺症の耳鳴りを防ぐために音楽を聞き続けていて、ベビーフェイスの若者だ。行きつけのレストランでウェイトレスに一目惚れし、ゲッタウェイのごとく逃げる計画を立てて、強盗のボスを出し抜いていく。悪党に力を貸しているけど、本心から悪党ではない。そんな主人公を引き立てる脇役の異様な個性派が揃っていてキャラ立ちしている。一人も類型的な人間は出てこない、ぶっ飛んだ個性で生き生きとしていて、観ていて楽しい。
アンセル・エルゴートはこの役のために生まれたんじゃないかと思えるほどにはまっていた。ダンスの心得もあるので、リズム感が良くて、彼のその身体がこの映画の魅力を支えたと思う。
快音・快走のミュージックドリブン・ゲッタウェイ
通称:ベイビー。天才的なドライビングテクニックを誇る“逃がし屋”の青年。幼いころに遭った事故の後遺症で耳鳴りに悩まされているが、ひとたび音楽を聴けば華麗なハンドルさばきで追っ手を撒く。ウエイトレスのデボラと出会い、借金も完済し、新しい日々が始まろうとした矢先、再び仕事の依頼が舞い込む。
「アントマン」の監督を降板したエドガー・ライトが、製作会社MRCのアプローチを受けて実現させた完全オリジナル作。サントラのイントロダクションで「Baby drives cars, but music drives Baby」とライト監督が説明するように、ベイビーは音楽に突き動かされ、車を走らせる。ジョン・スペンサー・エクスプロージョンの「ベルボトム」で真っ赤なスバルがアトランタの街を疾走するオープニングは、本作のコンセプトを象徴するシークエンスだ。
ロック、ソウル、ヒップホップとバラエティに富んだ“キラートラック”に、キャラクターたちがシンクロし、ストーリーが引き寄せられていく。ストーリー・ドリブンでもなく、キャラクター・ドリブンでもない。ミュージック・ドリブンという新境地が開拓された。
主人公と観客がBGMを共有する希有な時間!!
音と映像がシンクロする!?確かにそうだ。一秒の狂いもなく音楽のフレーズと場面の編集が連動していく、特にオープニングシーンがもたらす高揚感は半端ない。それは同時に、主人公と観客が同じBGMを共有する時間でもある。そこが実は画期的なのだ。場面に作曲家が作ったメロディが流れるのではない。それだと、音を聴いているのは観客だけだからだ。音楽の共有なら、それに合わせて役者が歌い踊るミュージカルがある。本作が「ラ・ラ・ランド」と比較される理由もそこにある。しかし、ベイビーはまさに意図してイヤホンから流れるサウンドとリズムに合わせてハンドルを握り、行程を計画し、それに観客も付き合うわけだから、その共有感は1000%。誰もが初めてiPhoneに取り込んだ好みの音楽を聴きながら出勤した時の楽しさを思い出すに違いない、至福の映像とサウンドの同時体験。それが「ベイビー・ドライバー」なのだ!!
カーアクション+青春音楽映画の融合が楽しい
カーチェイスの場面を疾走感あふれるBGMで盛り上げるのは常套手段だが、ジャンル映画にひとひねり加えるのが得意なエドガー・ライト監督は、カーアクション映画に流れる音楽を単なるバックグラウンドから“必然”に格上げする方法を考案した。主人公ベイビーに持病の耳鳴りがあり、これを打ち消して運転に集中するために音楽を聴く。音楽のグルーヴに乗って車が躍動する。観客もその映像と音楽に同期することで一層の没入感を得られるのだ。
クライムサスペンス的な面白さに加え、音楽家でない主人公の青春音楽映画、具体例を挙げると「あの頃ペニー・レインと」「エンパイア・レコード」「キミに逢えたら!」などに通じるポップで切ない感覚も大きな魅力。アンセル・エルゴートとリリー・ジェームズの組み合わせも、そこそこキャリアのある2人なのにフレッシュさがあって好感を持った。
こんなにドキドキする映画があるだろうか
最高にノッてる映画。
ここまで主役やヒロインに感情移入し、抜け出せるのか文字通りハラハラドキドキする映画はなかなか無い。
こちらまでスリルを味わえる作品。
ドキドキするわ音楽ノリノリだわで非常に楽しい映画だった。
予想の斜め上を行く面白さ
正直言って、『ワイルド・スピード』的なカーアクション映画を予想していたのですが、それよりもはるかに面白い映画でした。
ベイビーというキャラクターを生み出したことが、すべての成功の要素と言っても過言ではないでしょう。この不完全で、愛すべき天才ドライバーが見せるドラマは、爽快で、ウソみたいに早く、切なく甘く、ちょっぴり悲しいゴージャスなドラマでした。
耳鳴りを消すために、常に音楽を聴いていないと居られないという設定は、音のない環境で、精神崩壊を起こし、そこが致命的な弱点になるという、勝手なストリーの予想を斜め下に見下ろすほどの素晴らしい展開で、大満足です。
C.J.ジョーンズさんが演じたジョセフは愛すべきルームメイトです。彼は実際に聾者らしく、字幕付きの手話はセリフ以上に心に響く演技で、どうしてなのか涙が止まりませんでした。これは、映画を見た人にしかわからない感覚だと思います。
しいて言うなら、『レオン』を思わせる映画ですが、残念ながら、そのレベルには及びません。あれは特別な映画ですから。。。でも、『レオン』と比べてしまうほどの名作であるのは間違いありません。
例えば、銃声や、タイヤのきしむ音、車が衝突する音までが、流れる音楽に合わせて、リズムを取っているなど、面白い演出もあり、『俺たちに明日は無い』『フレンチコネクション』など、数々の名画へのオマージュを思わせるシーンもたくさん出てきます。そして、本当に躍動感あふれるロック・チューンの数々。使用曲40曲以上あります。理屈抜きに、最後までぶっ飛んで楽しめた映画でした。
早く続編が見たい!
平日の、レイトで見たのに満席(単館公開作品のため)で、パンフレットはすでに売り切れ、横が窮屈で、多少長めの映画だったので、くたびれました。全編音楽鳴りっぱなしなので、もっとゆったりとした状態で、リラックスして見たかったなぁ。。。
のっけから飛ばします
超絶ドラテクを操る若き天才ドライバーのドラテクを愛つつ成長を見守る二重テーマムービー
オープニングが秀逸。イカつい男二人とアバズレ女を乗せた童顔のドライバー。三人が銀行に押し入る間ドライバーは車で待機…と思ったら音楽を聴き始め、ノリノリに。
一仕事終えた3人が乗り込むや否や、ドライバーは猛スピードで逃走を始める。
周囲を何台ものパトカーが追いかけ、追い詰めかけるもドライバーの超絶ドラテクで潜り抜けていく。
幾つもの道を横切り、曲がり、また停まって切り返す。
そうしてたくさんのパトカーを振り切った後、車を替えて首謀者の待つ建物に向かう。
この冒頭のカーチェイスが、多分一番カントクが魅せたかった部分じゃないのかなと思うほどの力の入れっぷり。ベイビーと呼ばれているドライバーの異能も組んでいる連中や加担している仕事のヤバさも一気に理解ができる。
この重要なカーチェイスシーンに使用しているのが、インプレッサといつのもよく分かっている。乗る人を選ぶけど、高いレベルで操れば走れない道はない、振り切れない車はない。
そんな激走に耐えられるクルマをちゃんとチョイスさている。
それ以降の亡くなった母親との物語パート、デボラとの恋愛パート、最近こんな役どころばっかしやな、のケヴィン・スペイシー扮するドックとの関係性などなど、物語は盛りだくさんだけどまずまず綺麗に収めた感じはする。
他方、中盤以降出てくるジェイミー・フォックス扮するバッツと強盗夫婦のバディとダーリンの無軌道ぶりが若干イラッとしてしまう。特にバッツはマジで何度も落ち着け!と言いたくなる。物語を転がす役なのは分かるけど、単に粗暴なんじゃなくてもー少しお利口に引っ掻き回して欲しかったかな。
また、冒頭のインプレみたいな操るヤツによって無敵になりそうなクルマがその後あまり出てこなかったのも、少しカーチェイスをウリにするなら勿体なかった。
ドロドローってエンジンが回って足回りフワフワでは、ベイビーのドラテクが勿体無いなーと思った。
音楽については、途中音楽と動きがシンクロする部分が幾つかあって、面白い仕掛けだな!と感心した。それだけに、後半もシンクロしつつ軽快に進むともっと観ていて爽快感が感じられたかなぁ。
冒頭以降はベイビーの成長ドラマパートにシフトして観るべし、な作品。
全くのノーマークからの年間ベストクラス
始まって5分で驚愕した。何これすごいかっこいい!? 当時はエドガー・ライトもアンセル・エルゴートもリリー・ジェームズもよく知らなかったからねえ。中盤はストーリーに焦点が移っていくし、終盤はまた違う方向性だけど、2017年では最も驚いたので。
カーアクション!音楽!リリー・ジェームス!! どれをとってもS級なB級映画!!
やられた!!面白いかった!
音楽とカーアクションがビタビタですわ!
主役も良かったし、ケビン・スペイシーも良い。カップルの2人も良い!ジェイミー・フォックスに至ってはほぼ素の役ではないかと思う。笑
でもなんと言ってもリリー・ジェームスのキュートさが爆発しとるね。
いやー楽しかった。
ノー・ミュージック、ノー・ドライブ
ベイビー(赤ちゃん)という名の青年は、凄腕ドライバー。驚異的な動体視力と反射神経を持ち、猛スピードで追手から逃走する。そんな彼は常にイヤホンを着け、音楽を聴いている。その音楽に合わせた動きが、ベイビーはもちろん、車のワイパー、銃の発砲まで、細かくデザインされている。ここまでこだわってる作品は希少。さすが星野源が勧めるだけあるわ。
BS12の放送を録画で視聴。
確かに後半下げのレビュー通り
中盤までは面白かったけど後半どうしたの?っていうくらい強引でメチャクチャで萎えてしまった。
多分曲も好みのタイプではなかったのも大きいかも。
後半不評のレビューが多いのも納得。
主人公の好き・嫌いでも分かれそう。
自分は苦手。
強盗4人と親玉の中で一番主人公が嫌いかもしれない。
ドライバーやってる根源が仕方なくだからダサい。
逆に言うと主人公以外は良いキャラしてた。
ドライバー要素が少なかったのも残念。
ヤバい仕事に巻き込まれた地獄
アンセルエルゴート扮する逃がし屋ベイビーの運転はピカイチだ。音楽好きだけど事故で両親を亡くしていた。ヤバい仕事からピザ配達に代えて安心かな。でも腕は確かだからまたヤバい仕事に巻き込まれそうだね。脅されたらしかなないか。その内地獄かな。
カーアクションすごい
カーアクションはすごい
音ハメも気持ちいい
ストーリーは、「え、なぜ?」というポイントが多くて、よくわからんかった
仕事でのチームの管理の難しさ、仕事に絡む女ができると面倒くさい感じ、なんだか疲れた…
カーアクションとドラマのバランスがいい
タイトルのままです。
主人公の悪魔的なドライビングテクニックと、
主人公が恋した女の人とのドラマの分量が
良い感じだと思いました。
最後の敵の、どこまでもどこまでも追ってくる
執念深さも怖くて見どころだと感じます。
忘れてはならないのがノリノリの音楽。
これを流しながらの
神がかったドラテクで敵から逃げる
カーアクションをご覧になりたい方は、ぜひ。
MOM歌上手ですやん!!
ベイビー・ドライバーは何回も観るほど好きな作品!
ふと時間があったので、観たけど何度見てもとっても良い映画✨✨
ストーリー的には冴えない男の子が一目惚れした女の子に出会い物語が進展していく様な感じ、、、
冴えない人が何かのきっかけを通して強くたくましくなっていく内容は自分にも勇気や元気をくれる!
アメリカのダイナーは一度でいいから行ってみたいなぁ〜
大好きな作品の1つです😭
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