劇場公開日 2018年2月23日

  • 予告編を見る

「ただの男の奪い合い!~S.コッポラ才能ない!~」The Beguiled ビガイルド 欲望のめざめ PAPASさんの映画レビュー(感想・評価)

0.5ただの男の奪い合い!~S.コッポラ才能ない!~

2018年3月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

単純

寝られる

「The Beguiled」8点。

「ただの男の奪い合い」以上でもなければ、以下でもありません。
ただそれだけです。
それを何故こんなに「騒ぐ(?)」んですか。
取り上げられるんですか。

まずタイトルですが「beguile」は辞書によると、
第一義に「だます・あざむく・惑わす」。次に「奪う」、次に「楽しませる・魅する」とあります。
男を「だます・あざむく・惑わす」か「奪う」「魅する」、
或いは、他の女を「だます・あざむく・惑わす」か、
他の女から「奪う」の意味まで入っているんでしょうか。
「欲望のめざめ」とは、意味が違います。
つまりこの副タイトルは「めざめて奪い合い」を示しています。
そのままです。

次に、「宣伝文句」を挙げます。
「史上最も豪華なキャスト」「極上のスリラー」「閉ざされた(美しき)女の園に招かれざる(美しい)男がひとり~~本能が露わになる聖女たちの愛憎劇」「映画界のみならず、世の女性のアイコン(祝される偶像)として長年君臨し続けるS.コッポラ」監督の長編6作目~~新境地スリラーに挑戦」です。
いちいち「映画」に於ける「宣伝文句」を、挙げへつらうのは「たわいのないこと」ですが、あまりにも…。

「スリラー」になっていません。ゾクゾク・ワクワクしません。やたら画面が暗いので(あれがコッポラの芸術性?)観にくいです。キャストの行動・心理も特筆すべきものはありませんし、よくある「閉ざされた」設定も既視感があります。ただ「嫉妬・性欲」から出し抜こう(これで「愛憎劇」?)とするだけでは。ラストも「秩序の維持」のため?そこまで思い至れませんでした。抑えられなくなったからだけでは。
このレベルで「極上のスリラー」ですか?

個人的には、C.ファレルはヒゲや眉が濃くマヌケ面(?)で「美しい男」には見えません。
K.ダンストは「スパイダーマン」の時から「美しき・聖女」とは見えません。
E.ファニングは出てました?生かせず、何の印象もありません。

S.コッポラの「6作」は全てを観ました。
「マリー・アントワネット」ラストが大チョンボ。フランス激怒?
「ロスト・イン・トランスレーション」何が言いたいんですか?日本文化をわかってるようでわかっていない。
「SOMEWHERE」怒り狂いました。何も起こらない。金持ちのぐうたら男の暇な1日。だから娘を預けられないんです。女性は怒らないんですか?

全てに共通していることは、
米文学にも「起承転結」はありますよ、
米映画には「クライマックス」がありますよ、
訴えてくるものがありません。私が鈍感だからでしょうか?

確かに今までとは違うという意味では「新境地」でしょう。
でも「ネタ」がなくなっただけでしょう。
「ガーリーカルチャー(そんなものがあるんですか)」の。

「F.コッポラ」の娘という「親の七光り」でしょう。
美人というのもあるんですか?知的というのもあるんですか?
超大富豪の一家の娘として、「閉ざされた(閉鎖的な)」環境で
育ったからよく理解しているという前に、普通の・貧しい生活をしたことのないわがままお嬢さんでしょう。言動から判断すると。

「世の女性のアイコン」?女性たちに尋ねたいです。
本当に彼女は女性の声を代弁していますか?
女性として理解し合えますか?

そして、「カンヌ映画祭 監督賞」受賞です。「女性監督として56年ぶり2人目の偉業!」です。
それに釣られて(?)「マスコミ」大騒ぎです。どこの国の「マスコミ」も。
作品を観たんでしょうか?ならば目を疑います。
誰かが(この誰かが問題です。映画をわかっていない人たちや宣伝の可能性があります。また欧米人だからと言って正しいとは限りません)
「いいね!と言ってるからいいね!」ではありませんか?

元々、人が審査するという行為には限界があります。
映画は「教育」と同じで、誰にでもクレームを付けられます。
100%満足はありえませんが。

「カンヌ」や「アカデミー賞」という看板(「宣伝文句」)に目を奪われてはいけません。
あなたの目を信じましょう🍀

PAPAS
労働4号さんのコメント
2018年3月15日

コリン ファレル、ニコール キッドマン コンビのもう一本「聖なる鹿殺し」はいかがでしょうか?カンヌ脚本賞受賞!中々です。

労働4号