劇場公開日 2018年2月2日

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「思考を刺激され、大変楽しめた」RAW 少女のめざめ GreenTさんの映画レビュー(感想・評価)

思考を刺激され、大変楽しめた

2018年3月10日
PCから投稿

非常に面白かった。前情報ゼロで観た方が面白い映画だと思う。

主人公のジュスティーヌが、初めて親元を離れて大学の寮に入るという設定から、Coming of Age、つまり「子供から大人になる」通過儀礼に焦点を当てた映画だと言う人が多いが、私は、この映画の本当の目的は、「処女」で「ベジタリアン」のジュスティーヌが「獣医学校」で「女」になる設定を通して、女性差別や動物虐待を浮き彫りにして見せることかと思った。監督のインタビューなどではそういう意図の映画ではないことは明確なのだが、私個人としてはそういう思考をとても刺激されるシーンやセリフが多く、「これは何を示唆しているんだろう」と考えながら観れて大変楽しめた。

GreenT