gifted ギフテッドのレビュー・感想・評価
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特別な時間。
どんなに天才であっても、私は「子供時代」と言うのは、特別な時間だと思う。
走り回って遊ぶ、アホみたいに騒ぐ、全力で子供をやるのが子供時代だけの特権。そういう、特別な時間。
友達との喧嘩の仕方を学ぶ、何をどの程度したら怪我をするのかは、経験によってしか身に付かない。
人を傷付けたり、自己保身で誰かに何かすると、どんなに自分を嫌いになるかを知ること。
あの時間に人は磨かれる。
最後、本人が生きたいと望む場所で生きられることになったのは、本当に素晴らしいと思う。
あなたは生まれてきて良かったんだよ。
望まれた子供だったんだよ。愛されてるんだよ。
ここに居ていいんだよ。という実感もなく、
天才と言うだけで人生が決まるのは寂しいよね。
教育とは何が正解か?
自分が親なら、どうするだろう、考えさせられました。
女の子メアリーがとにかくかわいい。
生意気で、ヤンチャ、まだ歯も生えそろってない。
出てくるどの大人のことも理解できる。
本当に正しいことって?
そんなのわかるわけない。
けど...?
感動しました。フレッドは最高の猫。
欠けがえのない最高の“ギフテッド”
『アメイジング・スパイダーマン』のマーク・ウェブ監督と『キャプテン・アメリカ』のクリス・エヴァンスのタッグで贈る、スーパーヒーロー映画超大作!
…ではない。寧ろ、その逆。
小品のヒューマン・ドラマだが、まさにアメイジングな感動良作!
フロリダの海辺の町でボート修理で生計を立てながら、亡き姉の娘メアリーと穏やかに暮らすフランク。
メアリーには、ある才能が。
数学の天才少女だった…。
全米では口コミで人気が広がり、日本でも大評判。
それも納得。
あっという間の100分なんて言葉は本来テンポのいいアクション映画に対して言うものだが、冒頭からスッと作品の世界に引き込まれ、気が付いてたら終わってた。冗談抜きに。
その優しい、心地よい語り口。
これがマーク・ウェブの本来のフィールド。『アメイジング・スパイダーマン』の方が異質のジャンルだったのだ。(あれもあれで面白かったけど)
クリス・エヴァンスも星条旗スーツを脱げば、人間味たっぷりの好演。彼のヒューマン・ドラマの中では最上の作品だろう。
見守る隣人のオクタヴィア・スペンサーもさすがと言うべき助演の鑑。
それから、片目の猫のブレッドもお忘れなく。
しかしやはり、本作最大の傑物は、メアリー役のマッケンナ・グレイスを置いて他には居ないだろう。
数学の天才少女という役柄を見事に演じた達者な演技、愛くるしさ、この天才子役をよくぞ見付けた!
メアリーが結構なおマセちゃん。気まずいシチュエーションで担任の女教師とばったり会った際の、ニヤリとした「おはようございます、先生」に思わずこちらもニヤリ(笑)
それでいて、同級生が年上の男の子にいじめられたら、立ち向かっていく勇敢さ。
その同級生の工作を拍手して褒める素直さ。
それを教えてくれたのも、普通に育ててくれたフランク。
フランクとメアリーのやり取りが、クリス・エヴァンスとマッケンナ・グレイスの好演を超えて、普通の伯父と姪、いやもっとよく言うと、もう親子のよう。
ふとしたシーンでのじゃれ合い、夕陽が美しい浜辺での肩車など、本当にナチュラル。
時に喧嘩もしたりするけど、よく言うではないか。仲が良いほどなんちゃらと。
そんな二人の生活に、何の問題も無い。
でもやがてやって来るのだ。不条理が。
メアリーの親権を巡って、フランクは実の母イヴリンと裁判で対立する事になる…。
厳格な祖母のイヴリン。
自由に生きるフランクとは昔からソリが合わない。
どうしても作品の展開上、悪者のように描かれるが、祖母の言い分も分からんでもない。
孫に最高の環境で最高の英才教育を与えたい。
数学史に名を残せるかもしれない孫の才能を伸ばしたい。
祖母なりに孫やその才能を思っての事。
メアリーには何故こんな才能が…?
母方の遺伝なのだ。
祖母もエリート。メアリーの亡き母が数学の天才。メアリーは母の才能を受け継いだのだ。
数学史に名を残すまで後一歩だったメアリーの母。
その寸前、自殺。
自由を奪い、英才教育を無理強いした事が原因と思われ…。
その事を裁判で突かれるも、反論する祖母に凄みがあった。
才能を伸ばし、特別な生き方を歩ませたい祖母。
亡き姉の願い通り、普通の生き方を歩ませたいフランク。
見てたら『グッド・ウィル・ハンティング』を思い出した。
確かにこの才能を埋もれさせるのは惜しい。
その才能がいつしか、世の為、人の為になるかもしれない。
どうやらメアリーは、数学が好きなようだ。
難しい問題を解いてる時なんて、おもちゃで遊んでる子供のように楽しそう。英才教育の無理強いは必要ない。
もし、メアリーが今の生活じゃなく、もっといい環境で数学を学びたいと言ったら、フランクも反対はしないだろう。
尊重すべきなのは、メアリーがどうしたいか。
そして、誰と居たいか…。
タイトルの“ギフテッド”とは、生まれながらの高い知的能力を意味する言葉らしいが、語源はやはり、ギフト=贈りもの、授かりもの。
贈りもの、授かりものは、その才能の事なのか…?
否。
フランクにとってはメアリー。
メアリーにとってはフランク。
いつも一緒に居てくれて、無償の愛を注いでくれる、欠けがえのない“存在”。
最高の“ギフテッド”。
フランク、見たことあるなぁと思いながら…途中で「あ、キャプテン‼️...
フランク、見たことあるなぁと思いながら…途中で「あ、キャプテン‼️」と気がついた。クリスエバンスいいなぁ。メアリー役のマッケンナグレースも可愛い過ぎた。お隣さんのオクタビアスペンサーと踊ってるシーンも、歯がないのも良かった。愛がいっぱいだった💕
知能偏向主義に対するひとつの回答
天才児メアリーに振り回される周囲の大人たちを
温かくハートフルな視点から描いた傑作。
メアリー役を早くも天才子役とうたわれるマッケナ・グレース
グレースにメロメロなダメ叔父さんフランクにキャプテンアメリカでおなじみのクリス・エバンス
隣人のグレースの歳の離れた親友ロバータ役に今年のオスカー受賞作シェイプオブウォーターにも出演していた今ノリにのっている黒人女優のオクタヴィア・スペンサー など 役者さんたちの熱演を見るだけでも楽しめました。
メアリーと同じく数学の天才だった母親でありフランクの姉であったダイアンの死の真相とは?
そしてフランクに託した想いとは?
祖母であるエヴリンの数学者としての想いも同時に鮮やかに叶えるラストの展開はまさに名作にふさわしいものでありました。
「おはようございます スティーブンソン先生」ってしたり顔で挨拶する...
「おはようございます スティーブンソン先生」ってしたり顔で挨拶するメアリーww
7歳で性愛とか職業倫理とかふまえて 「おやおや」的レスポンス、こんな子供イヤだ!と演技うま!を同時に感じるハイライトだった
ビーチでの一齣とかオレンジ色の夕日をバックにフランクにじゃれつくシーンは子供のそれでほのぼのするし、
病院のくだりや ラストに向かう佳境は、
子を持つ親父にとってはドンピシャでとてもよかった
大好物の"父娘"もの(厳密には叔父さんだけど)
人は誰にでも悩みがある
それを思い知らされる作品。
"凡人(と言う言葉は好きではないが)"には凡人なりの、"gifted"と呼ばれる人にだってその人達なりの悩みがある。
人の悩みなんか他人にはわからない。
Let's mind our own business.
そして結局『我思う、故に我あり』。
英才教育って難しい
突出した才能を持っている子供をどう育てるか。
伸ばせるうちにガンガン伸ばそうぜ、そのためには子供特有の体験なんか放っておいていいんだよ、って思っちゃうパターンはあるだろう。その弊害を叫んで、まずは社会の一員としての素養を身につけさせるべきだって考え方もある。子供らしい体験をさせるべきだ、とか。本作は、そういう対立を描く中で、女の子が笑い、叱られ、大人を驚かせ、時に置いてけぼりにされて心を閉ざす様子が描かれる。
とにかく女の子が生意気だけどとても可愛い。
数学でずば抜けた能力を見せるし、「大人の事情」も推察しちゃう子だけど、おじさんに甘える姿はとても素直で愛らしい。夕日をバックにした2人のシルエットは、誰も入り込めない絆や愛情を思わせる。
「普通の教育」にこだわるのは大人の身勝手、「英才教育」にこだわるのも大人の身勝手。そんな中で、本作の結末はなかなかいい落とし所を提示しているんじゃないかと思う。
よかった
ちょっと冷たい言い方をすれば「予定調和的なストーリー」なのだろう。しかし、だからこそ感動し、充実した気持ちで映画館からの帰り道を帰れる。予定調和のなにが悪い? 4本の最後にこれをもってきたことは、大正解だった。
主人公も子役もすばらしかったし、周囲も演技が上手だった。
そして、敵役が憎むべき存在でないと話が盛り上がらないわけだが、本作の祖母は十分にその役を果たしていた。
「悪意」ではなく「見解の相違によるすれ違い」をあつれきの原因とした点はよかった。特異な才能を伸ばすことを重視するのか。子供らしい生活を送ることを重視するのか、という問いには答えはないと思う。
その上で、子供らしい生活を送ることを重視する主人公の考え方に比重が置かれるのは、人情的でひねりがないのかもしれないが、だからこそわかりやすかったという面でもある。だから平均点で4点超えしているのだろう。
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