gifted ギフテッドのレビュー・感想・評価
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のびのび育てよ
クリス・エバンス主演のファミリードラマ。親子ではなく姪とおじという関係。天才の子供の話は映画の題材によくなるのでまたそういうストーリーかなと思って観ていたが、普遍的な生き方の話でもあった。
子役のマッケンナ・グレイスが、ニカッと笑うと歯がない笑顔の子供らしい天真爛漫さと、クールさが同居する天才っぷりで、このキャスティングだけで映画の成功は決まった。
母親役のリンゼイ・ダンカンの存在感が凄く物語に説得力を増していた。顔に刻まれた深い皺がチト怖い。
物語はハッピーエンドに落ち着くのだが、それが心地良い。見るだけで父性愛に目覚めてしまう映画でした。
ロバータ(オクタヴィア・スペンサー)が数学を教えてたのかと思った。
『ドリーム』を観てからまだ日が浅いので、数学といえばスペンサーだろ!と勝手な妄想を巡らせてしまいました。メアリー(マッケナ・グレイス)は叔父のフランク(クリス・エヴァンス)と片目の猫フレッドと暮らす7歳の少女。母親ダイアンも数学の天才であり、なんちゃらの方程式を解こうとしていたのだが、ノーベル賞を目前にして自殺してしまったという悲しい過去がある。フランクは哲学を教える元大学准教授であったが、今はボートの修理工という不安定な職に就いていた。
小学校1年のクラスで、メアリーは浮いてしまってる。なんちゃら法という暗算の極意を会得して、高度な計算もお茶の子さいさいなのだ。学校はフランクに対してメアリーを英才教育の学校に転校させてはどうかと持ち掛けるが、亡き姉の方針を固辞するフランクはあっけなく拒否する。そんなある日、メアリーの祖母イブリン(リンゼイ・ダンカン)が現れ、メアリーの才能をもっと効率的に伸ばすべきだとして、フランクと親権を争う裁判まで起こしたのだ。
裁判は泥沼化(に感じた)の様相を呈して、フランクには保険もなく住んでる家では教育の環境も整っていないとか、過去の暴行事件を持ち出される。イブリン側は証人にダメダメの実父までも登場させるが、教育を放棄した男ということで逆に印象が悪かったり・・・決着つかぬまま里親に預けるということになった。この裁判の内容がイブリンが悪者に思えてしょうがないけど、フランクの母親でもあるのだから、ことは難しい。ダイアンの自殺の原因とか、フランクが教員を辞めたことなども知りたくなった。
英才教育を受け入れると、普通の子と同じように友達と遊ぶこともできない。子供らしい感情も育たないなど、様々な問題があるけど、要は親のエゴであり、自分が叶えられなかった夢を託しているだけの自己満足。ダイアンがイブリンから隔絶されたスパルタ教育を受けてきたことが、「解けた方程式を死後に発表してほしい」という言葉に集約されてはいるけれど、それを6年間黙っていたフランクの怒りも相当なものだったのだろう。メアリーの転校話の際にも、「嫌な経験があるから」と言っていたのは姉ダイアンのことだったかもしれない。
ストーリーの裏側というか、イブリンがなぜ6年間放置していたのかという疑問とか、まだまだ親子の確執は隠されているような気もするし、単純にほのぼのとした温かいドラマで終わらせていいのか?とも感じてしまった。フレッドがぎりぎり殺処分を免れたのにはさすがにホッとした。
自分の子育てが正しかった
そう思える子育てをしよう。
こどもであっても1人の人間として対等に。正直に。
守るべきところは守って。
法廷は、相手の弱みを並べる場所なのか。
誰のために、どんな決定をするのかを見失ったら取り返しのつかないことになる。
役者の演技
2019年6月2日 自宅DVD鑑賞
出てる役者さんたちの演技が見事に主人公の叔父と祖母の親権争いの対立と天才であるが7歳の普通の1人の女の子の葛藤が見事に映画に昇華されていて、考えさせられる映画でした後味も良かったです。
全ての人に見てほしいと思えるマスト映画の一本です。
主人公の叔父演じるクリス・エヴァンスはマーベル映画のキャプテンアメリカで有名ですが、彼の演技の幅をこの映画に見ました。だがそれ以上に主人公を演じた子役の方は本当に見事でした。演技以前の話かもしれませんがスクリーンに映し出される彼女は天才の雰囲気を持ちつつ普通の少女性と可憐さを持ち合わせていて、凄いとしかいいようがありません。今まで見た子役の中でも群を抜いている存在でした。
人生の優先順位を考える
日本で言うところの芦田愛菜ちゃんくらいの名子役が良い味を出している。
数学者で自殺した女性の娘を弟が引き取り、天才的な数学の才能を引き延ばすよりも、普通に優しく相手のことを思いやることを最優先にして考える子育てをしている。
それをよく思わない祖母が親権をめぐって裁判を起こすものの、結果的には里親のもとで英才教育系学校に行くことになる。そこの生活には馴染めず、里親が勝手に片目の飼いネコを保健所に持って行ったりと不満な対応。
最終的には大学で数学を学びながらも小学校でも学ぶという両方ができ、叔父と暮らすというところで落ち着く。
自殺した実母は祖母が亡くなってから数学の証明を公表するように、と弟に託したことは母親への信頼は無かったということ。
英才教育と言いながらも自分のことしか考えていないことが露わになり、弟は大学の哲学の准教授を捨ててまで姪を育てることに専念するということを見ても、何を優先順位にして子育てをするのかがよく分かる。
とにかく、子役の演技と厳格なイギリス人的祖母、おおらかで自分の時間も持とうとする「普通」の弟の演技が明確になっていながら自然な感じで入り込めて見れた。
自己実現とは社会のクソである
めっちゃ良い映画でした。
ちょっと平常心を失ってしまった。
全ての子を持つ親はこの映画を観るべき。
どこぞの天才の話だと思って、私には関係ない、と思っているそこのあなた!
あなたは人間として終わってます。徹底的に自己反省した方が良い。
あなたはダメな人だ。この映画を100回ぐらい見て、このDVD盤を100舐め、仏壇に飾って、毎日盤についたホコリを煎じて飲んでください。それを死ぬまで続けないとダメだ。
あなたは、自分の自己実現のために、他人に対してクソを撒き散らしていませんか?
まさかと思いますが、それはあなたの大切な人に対してではないですか?
自己実現など無意味な空想に過ぎない。
一生懸命自己実現しようと思っている奴はこの社会のクソだ。自己実現などクソだ。
あなたは巷のクソ啓発本に騙されてはいませんか?
この映画が愛に溢れている所以は・・・あなたのようなクソに対してさえも、救いを描いてくれているところです。製作者の愛には、誠に敬服する。
まあ人間色々ありますよね。
というとで、非常に良くできた社会派映画でした。
本作は、現代社会の病理、民主主義を履き違えているお前ら(a.k.a クソ親)に対して送る、最高の処方箋です。
哲学
実の親ではないのに子供のためにあそこまで思えるだろうか。
自分の本職を捨て、子供のために人生を捧ぐ、それが子供のためにも自分のためにもいい事なんだろうか。
人生に正解はない。しかし、その道が自分として間違っていないという信念を持つこと。それが大事であると思った。
才能を持つ子の幸福とは
結末に非常に納得した作品。才能を持つ子が凡人たちと普通に学ぶのが幸福とは限らないのだ。主役の女の子はダコタ・ファニングを彷彿とさせる名子役だった。歯の生え変わり時期に いたずらに差し歯をした日本の芸能界が猛省すべきなのか、それともそれさえも演技の一環にしてしまうこの子がすごいのか。
映画の方程式
Gifted(天才)を題材にされてもピンとこないが「ドリーム」を見ていたので女性の天才数学者の偉業が身近に感じられた。隣人にオクタビア・スペンサーをキャスティングしたのもある種の伏線、補間に思う。親子の確執といえば「エデンの東」や「華麗なる一族」など父子の問題が多い、母親が強いのは英国文化なのか時代なのだろうか。フランクとボニー(担任)が結婚してメアリーを育てれれば話が早いのにと焦れてしまったが日常をスナップするカメラが温かく映画としては成立してしまうのが監督の腕なのだろう。好感度に子供と動物は鉄板だが抑え気味の味付けが妙である。必然性は疑問だが法廷ものも流行であるし教育問題、人種や貧富、動物愛護まで、ちょっと盛り込みすぎかも知れないが製作陣は映画の要素を方程式にして解いて見せたかったのかも知れない。
特別な境遇だが娘を持つ父なら重なるものがあると思う
とてもありきたりな物語ではないが、自分の娘が特別であるものには変わりないし、何度も重なる部分が出てくる そこで笑えたり、目頭が熱くなったり、胸を締め付けたりと見終わった後に子供を抱きしめたくなる温かい映画
決めるのは本人
主人公(女の子)の数学の才能をどの様に使うかを巡って、亡くなった母に代わり主人公を育てる叔父と祖母が対立します。
叔父は主人公の才能を隠したままにする事を望みますが、祖母は誰も解けなかった数学の問題を解決する事を望みます。
叔父の動機は、主人公の事を思うがゆえの行動、つまり愛情です。一方、祖母の動機は自分の願いを叶える事であり子供や孫はその為の道具です。それは主人公と叔父には引き離せない強い絆があり、叔父は母(祖母)を嫌っているという対照的な関係に現れています。
最終的に叔父は自分の考え方を主人公に押し付けるのではなく、大学に通わせながら小学校にも通うという主人公の意思を尊重した行動を選びました。
後日 映画の主題である「ギフテッド」は、才能は神から与えられた物であり自分の為にではなく皆の為に使うべきだというキリスト教の考えからきた言葉と知りました。本当に素晴らしい考え方だと思います。でも自分の才能をどの様に使うかは本人が決めるべき事柄です。
「毒親」という重くなりがちな問題を主人公の演技力と映画の構成によって、見やすいながらも心に残る映画でした。後味が良い作品です。
Dying message
最後のオチがこの話に終止符を打つ。話としては見事ではある。ここには出てこない娘と母の相克に焦点がいく。
子育てにおいてどういう環境を子供に与えるべきかという命題がある。主人公は確信が持てない。対する祖母の裁判での独白を聞けば祖母に正当性を与えるべきではないのは明らか。相手が間違いにすぎて、先の命題に対する答えが逆に不明瞭になった感も残る。
その祖母を演じたリンゼイ・ダンカンの演技が冴える。子供演出は秀逸。
天才という名の苦悩
ギフテッドそれは、天才の行く学校だか主人公の女の子のメアリーは特別扱いされるのが嫌い
それがゆえに学校では退屈な日々だか彼女にも学校で色々な感情があふれ出るとある朝校長が挨拶に来ればフランクに電話して帰らせて!と言い、ある時はいじめっ子がいじめられればそのいじめた子の鼻を本で殴りフランクが呼び出されだんだん学校に馴染みだかある時メアリーの母親の叔母が会いに来てメアリーを連れて帰ると言うだかフランクは微動だにせず冷静
とにかくメアリーを取り巻く騒動になり裁判が始まるわけだがその裁判で決まった判決が…
フランクとメアリーの別れのシーンが涙なしでは見れない…
一方最初から出てたフレッドが居ないじゃないか!と思い見てくと…何と動物施設で命を落とす危機に
本当に手に汗が💦
猫好きの自分としては、絶対許せない行為でした!
あの◯里親め!と思い。
何か考えさせられる映画でした。
クリス エヴァンス良い俳優になった。
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