劇場版 響け!ユーフォニアム 届けたいメロディのレビュー・感想・評価
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凄えバッサリ
テレビシリーズ二期総集編。前半かなりの尺を取った前年の集団退部事件の主犯?希美の復帰とみぞれの確執問題を全カットで最初から普通に部活に居る希美。シリーズで満遍なく入れられた麗奈の滝先生LOVE問題も全カットで、謎多き完璧超人あすかと久美子の関係をメインに久美子の姉の進路と姉妹確執問題を絡ませるに留めた。その姉とのシーンも一番大事とも言える最後のシーンをカットしたので、要らなかっんじゃね?と思える。
あすかと久美子の関係に絞ったので話しとしては見やすい。ただ、まぁ少ないとは思うがテレビシリーズ見ずにこれだけでを見ると、顧問の滝が全国を目指すのも、突然に画面に出た滝の学生時代の友人ら(臨時コーチ)の存在が謎だろうな。
やはり演奏シーンは秀逸。
一見さんの感想です
自分は先行知識ゼロ、予習ゼロで観た一見さんでしたが、めちゃくちゃ楽しめました。
皆さんのレビューやWikiを見る限りTVシリーズは群像劇のようですが、本作品は久美子とあすかの物語なので、映画の尺にピタリとはまり、物語が拡散せずに深まっております。総集編なので多少はスタスタした感じはありますが、気になるほどではなく、一本の独立した映画としての完成度が非常に高いな、という印象です。
従って、ファンに向けただけの映画ではなく、新規顧客の獲得をちゃんと考慮した作品と言えます。
(実際、本シリーズのファンになった)
外向きの姿勢に誠実さを感じました。
親のいいなりになって後悔していた久美子の姉の姿をあすかに重ねる描写も秀逸。なにしろ、久美子の姉のストーリーを丁寧に描いているため、姉とあすかが同じテーマで苦しんでいることが伝わります。
そのため、あすかに部を辞めないように伝えたときの久美子の感情の爆発も説得力があり、思わずウルっときましたね。
久美子の姉もあすかも、足枷感はありながらも親を振り切り、自分の意思を貫けたのも素晴らかった。ただ、あすかはスーパーウーマンすぎるなぁとは思いましたが。
顧問の滝先生もイケてますねー。あすかの母親の退部届を「本人の意志を尊重したい」と突っぱねたシーンで、この男信用できる、と感じました。こういう先生の元で部活を頑張れると、生徒たちは人間的にも成長するよなぁとしみじみ思いました。
他のキャラでは、チェロのミドリちゃんが面白かわいくて印象に残りました。駅ビルライブの時のベース弾く姿がなぜかとてもユニークで可愛らしく思え、ファンになりました。久美子の親友っぽい同期の黒髪クールな子はオーラがあったので、きっとTV版とか前作とかで準主役級だったのかなと予想。TV番組も観たくなりますね!
演奏シーンもばっちり最高です。クライマックスの全国大会も良かったけど、中盤、駅ビル(?)で演奏されたサンバっぽい曲がグッときました。サックスソロもカッコ良かったし。ラストの響け!ユーフォニアムもグレートでした。音楽映画としての魅力も大きいです。
次回作は映画オリジナルとのことで、早くも期待しています。
タイトル回収
劇場版1期の感覚で観に行きましたが、全くの別物といった内容でした。
今回の劇場版ではあすか先輩に特化した内容です。みぞれ先輩や麗奈のストーリーは外しての構成でした。
個人的には死んだ魚のような目をした麗奈を期待していましたが。
あすか先輩のストーリーにはどうしても久美子のお姉さんの部分も必要となりますが、そこはしっかり入れてくれてとても良かったです。
「タイトル回収」がこんなにも似合うアニメは他にないでしょう!
これはDVD出たら必ず買います!
あと、エンドロール最後にあった「リズと青い鳥」は「みぞれと希美の物語」らしいですし、原作本の第二期、2年生になった久美子達の自由曲のタイトルだし…
いろいろと気になりますが、みなさんも是非、原作本お読みください!
総集編というよりリメイクですね。
テレビシリーズではみぞれ、あすか、れいなの3人が描かれていましたが、今作ではあすか1人に絞られた作りになってます。
(なのでみぞれ、れいなファンにとっては不評かもしれません)
新カットの多くは演奏シーンプラス、テレビシリーズの内容にプロローグ、エピローグが追加された形になっていて、単なる総集編とは言えない満足感がありました。
その分、他キャラの成長過程が省かれたまま、他キャラの名シーンが唐突に現れるので、群像劇としてのカタルシスは低く、(特に全国行きが決まったときの感動や、部長のソロ演奏や演説)テレビ未視聴の方には、何故このキャラがここでこんな台詞を?という疑問が湧きそうな部分はありました。
とはいえ、テレビシリーズを補完するようなカットが多いので、視聴済みの方にとっては、描かれていなかったシーンが満載で、確実に楽しめる内容になっているのではと思います。
円盤を揃えた後の総集編映画には手を出さないのですが、
今回の映画はテレビシリーズ、映画の両方を揃える価値がある作品だと思います。
一見さん、限定?
ミゾレと希美の物語(TV版2期前半、原作2巻に該当)を完全新作で作りたいからと後回しにし、今回の劇場版第2作はTV版2期後半(原作3巻に該当)の久美子とアスカのに絞って制作されたが、順番通りに作るべきだっただと思う。劇場版第1作(TV版1期)で原作(1巻)には無かった”悪行”で嫌われキャラとなった優子がミゾレ達へのフォローで汚名返上する下りや、アスカがとある家庭の事情でミゾレ達をある意味見捨てるという悪行を行ってしまう下り(劇場版第2作でアスカ自身が追い込まれた窮地を天罰覿面と自虐しあきらめてしまう原因)が、ミゾレと希美の物語にはあり、物語に深みを与えていたのに、無くなってしまったからだ。
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