劇場公開日 2017年11月23日

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火花のレビュー・感想・評価

全153件中、1~20件目を表示

3.5菅田将暉と桐谷健太が見せた“関西人”としての底力

2020年8月12日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

山崎賢人主演の「劇場」が話題を呼んでいるが、こちらは又吉直樹の第153回芥川賞受賞作が原作で、Netflixでのドラマ化、板尾創路監督のメガホンによって映画化されている。
奇しくも、Netflix版と映画版、どちらも静岡・熱海でのクランクインの瞬間に立ち会うことが出来たのだが、いずれも原作者の思いを作り手がきちんと汲み取った意欲的な現場だったことを記憶している。映画では、どうしたって尺の問題が付きまとうが、121分で非常に上手く原作の空気感をまといながら、クライマックスまで持っていくことに成功した。
また、主演を務めた菅田将暉と桐谷健太は、ともに生粋の関西人。それぞれの相方役の川谷修士、三浦誠己(元芸人)との相性も抜群だったが、それ以上に骨の髄まで染みついた関西人としての矜持みたいなものが底力として発揮されたのではないだろうか。

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大塚史貴

4.0夢破れし者への優しさが染みる

2020年4月29日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

笑える

徳永と先輩芸人・神谷が目指す笑いは、原作者の又吉直樹がピースで披露した芸と同様、大衆受けする王道の漫才とは明らかにセンスが異なる。分かりやすさとは対極にある独特さゆえに、徳永と神谷はそれぞれのコンビがなかなか売れず苦しむことになる。監督の板尾創路もまた、独特のセンスで知られる芸人であり、製作に関わる吉本興業による粋な起用だろうか。

徳永のコンビ名スパークスは題名の火花に通じ、刹那輝いて消える花火のはかない美にも呼応する。この映画版は原作以上に、芸人を夢見るも食えない現実に負けて諦める者、淘汰された者たちへの優しさ、肯定にあふれている。

菅田将暉は話芸では健闘したと思うが、イケメンの印象を消し切れず、テレビに出ても女性ファンがさして増えない役としては不自然。鬱屈より爽やかさが勝っていた。あと妊婦や子供がいる店内でも配慮せず煙草を吸うなど、喫煙シーンが不必要に多いのが気になった。

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高森 郁哉

4.0菅田将暉の相方を演じる川谷修士が秀逸だ!

2017年11月25日
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鑑賞方法:試写会

売れても、売れなくても、ただ、お笑いの世界で花開くことだけを考えている芸人たち。損得ではない、彼らのそんな切ない人生を、物語の主人公と同じ関西にルーツを持つ菅田将暉と桐谷健太がゆったりと演じていく。メインキャラを本当にお笑いが分かるプロに託したいと考えた監督の下、菅田の相方を演じる漫才コンビ、2挺拳銃の川谷修士が実にいい味を出している。生活のために解散を決意する公園のシーンで、そして、菅田の大熱演を堂々と受けて立つ解散ライブの壇上で、主役を喰って余りある懐の深さを見せる彼の熱演に、お笑い芸人の凄味を感じて圧倒された。好きが高じてプロになる。そのことの意味が、物語と演者によって伝わって来る出色の青春ドラマである。

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清藤秀人

3.0兵どもが夢の跡。夢の跡に送る憧憬の物語。

2023年11月10日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

楽しい

内容は、お笑いコンビピースの又吉による原作火花を映画に起こした物語。漫才で一発大きな花火を都会で打ち上げようと集まる若者達の野心的で一心不乱・不器用で純粋・狡猾で愚鈍な泥臭い心熱くなる物語。
印象的な台詞は、『捨てれる事だけを誇らんといて下さいよ』主人公の徳永が師匠の神谷に噛み付く台詞。自分の限界と尊敬とが対立した叫びの様な台詞には、芸人としての世界の残酷さを垣間見た様な気がして、自分にも溜まった感情がある事に気が付いた。
印象的な状態は、砂に埋まって頭出す神谷・東京タワーの天辺に突き刺さる神谷・巨乳振り乱しながら馬に乗ってくる神谷と規格外の行動をする笑いに取り憑かれた様な特異な人物像を表そうとしている映像表現の弱さを感じた所。もう少し神谷の無邪気さが悪意に満ちた危険を孕み徳俵ギリギリの攻防加減が徳永の尊敬に値する所を見たかった。
印象的な場面は、全て終わった後の爽やかな渋谷の光景が美しくて良かった。雑踏乱れる都会での静かな光景は、そこに気付かねば分からない兵たちが数え切れず居ることを思わせます。
『何やっても芸人に引退はないねん』神谷が徳永に放つ言葉には、まだ始まってすら無い人生への応援歌の様な気がして原作読んで分かっていながらも胸が熱くなります。
又吉直樹の自伝的小説には、心理描写が巧みに使われて芥川龍之介テイストもマッチしている素晴らしい作品だと思います。この小説の深みを映像で表現する事の難しさを感じました。話の流れも分かりやすく芸人としての裏側を描いた物語には、やりたい事に挑戦する人々に刺さる元気の出る撮り方は素晴らしいと感じます。中々想像が膨らんで補正する事の難しさを感じました。

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コバヤシマル2

5.0おいー

2023年2月24日
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小説は読んだのですが、全部忘れていました。

全部中途半端な気がしました。

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トロイメライ

4.0理想と現実のギャップに苦悩する若者達

2023年2月16日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

興奮

もっと派手な作品だと思っていたが、予想以上に真摯に直向きに青春に向き合った作品だった。本作は、菅田将暉、桐谷健太の演技が光る、漫才コンビとしての成功を夢見て、理想と現実の狭間で彷徨う若者達の10年間の軌跡を赤裸々に描いた濃厚に青春が詰め込まれた物語である。

主人公・徳永(菅田将暉)は、相方と漫才コンビ・スパークスを結成し、成功して売れること、を夢見て研鑽の日々を過ごしていた。徳永は熱海で出会った漫才コンビ・あほんだらの先輩天才漫才師・神谷(桐谷健太)に惹かれ、神谷の弟子になる。東京・吉祥寺を拠点に、全く売れなかったスパークスは次第に頭角を現していくが、同時に、徳永は、自分が描く理想の笑いと観客に受ける笑いのギャップに苦悩していく・・・。

本作は、厳しい漫才の世界に身を投じた若者達の青春群像劇であるが、普遍性がある。青春時代に誰もが経験することになる夢を追い掛ける我武者羅さと、自分の理想と現実のギャップへの苦悩、即ち青春時代のほろ苦さが濃厚に詰め込まれている。当時の自分を思い返し、思わず頷くシーンが多かった。そんなに理想に拘らなくても、もっと現実的に巧く生きればいいんだよと画面に向かって叫びたくなるが、そんな私も、当時は天邪鬼で不器用だったなと思うと主人公と自分が重なり、胸が熱くなった。

台詞が多く、会話劇が中心であり、散漫な部分もあるが、桐谷健太のぶっ飛んだ生き方と菅田将暉の真面目でストイックな生き方が見事にブレンドされ、青春時代特有の、無限の可能性と、理想と現実のギャップへの苦悩と葛藤の入り混じった危うく不安定な雰囲気が画面から伝わってきて、心に沁み渡る。ラスト近くのスパイクスの漫才シーン。今まで秘めていた自分の想いを込めた徳永の台詞には息を飲む。菅田将暉の直線的な演技には迫力があり、青春を感じた。

ラストシーン、主人公達は夫々の次に向かって歩んでいく。主人公達には時間がある。若さがある。希望がある。人生の可能性がある。青春時代への惜別とともに、そんなことを感じさせるエンディングだった。本作は、青春は人生において一瞬の煌きであるかもしれないが、掛け替えのない時代であることをリアルに問い掛けている作品である。

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みかずき

4.0ふふ にやついてしまう

2022年10月16日
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エンドロールの時の私
にやにやしていました

人とのフィーリングってその人たちにしかわからない、感じない

人との絆って見えないけど
この人とってみつけられたら
そんな幸せなことない

いつでも
どんなときでも
この人って思う人がいるっていうのはいいなと思った映画でした

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ふるふる

3.0主人公と同年代が見たらハマるのではないか

2022年8月6日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

笑える

おじさんにとってストーリーはあるあるにか感じなかったです。
しかしまだ夢を追っている方や、夢見てる方などには感情移入しやすいと思う。

また、この映画のメッセージとして芸人讃歌というか売れずに屍となった先人への鎮魂歌的な側面がかなり強いのではと感じた。

それと菅田くんが華奢過ぎてビックリした。

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コブラちゃん

3.5「浅草キッド」が沁みる

2022年6月3日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

正直あまり興味も無く観てなかったのですが、先日久しぶりに美舟に行った事もあって思い出したように借りてきました。
しかしこれは中々に魅せてくれる。
菅田将暉と桐谷健太の相性が良いのでしょうね、二人の芝居がよく回ってました。
芸能界には付き物の栄光とその挫折。そこに翻弄される若き二人の青春模様が良かった。
なんか観ていて酒がうまかったです。
またエンドロールで流れる、「浅草キッド」が沁みすぎるんですよ。
主演二人で歌っているのですがこれが良い。
じんわりと来る、良い青春を描いていいました。

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白波

3.5特に目新しい内容ではないが、芸人として売れるために日々努力と葛藤を...

2022年5月29日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

特に目新しい内容ではないが、芸人として売れるために日々努力と葛藤を繰り返している若者たちの姿には心を動かされた。
舞台の袖では厳しい表情をしているが、客の前に立つと一瞬にして満面の笑顔で芸人としてのスイッチが入るのはリアルだ。

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省二

3.0少し薄い

2021年11月19日
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関西芸人の泥臭い感じはないかな。

どーせなら、売れない芸人さんでやってみてほしい。

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大粒 まろん

3.5お笑い芸人の真面目

2021年10月1日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

菅田将暉熱演でした。
もう型破りになれなくなった現代お笑い芸人の生真面目さがクローズアップされた作品でした。

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tuna

2.5青春の一ページ

2021年9月9日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

原作は読んでいないので映画のみの感想ですが、う~ん、青臭いな~と。
それが芥川賞っぽいのかな。
若い頃のトライ&エラーの一つで、それがお笑いの世界での物語。
理想だけでは食べていけないのは、どの世界も同じかも。
青春の一ページだったのね。

菅田くんは最近テレビドラマでも同じようなキャラクターを演じていて、それがリンクして見えた。

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Jo

3.5長台詞が良かった

2021年4月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

菅田さんにも桐谷さんにも、長台詞の多い作品であったが、お二方とも心に響く台詞回しで見事だと感じた。グッとくるシーンが多く、心が熱くなった。
一方でストーリーとしてはやや物足りなさを感じてしまった。何かセンセーショナルな展開を無意識に期待してしまっていた。しかしそれがなかったからこそ、ノスタルジックで温かみのある空間を作り上げることができていたようにも感じる。

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take

4.0【“淘汰された奴の存在は無駄ではない!” 漫才の世界に身を置き、様々な葛藤を抱える人々の姿を優しき視点で描き出した作品。】

2021年1月1日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

知的

幸せ

■若手芸人の徳永(菅田将暉)は、相方の山下と”スパークス”として、デビューする。が、中々芽が出ない中、熱海の営業先で先輩芸人神谷(桐谷健太)と出会い、その破天荒な芸風に惚れ込み、弟子入りを志願する・・。
 2000年の初めからの12年間の二人の関係性を描いた作品。

 ・板尾創路さんの脚本は、正直に言って、粗い。瑕疵も多数ある。

 ・尚、吉直樹さんの原作を描き切れたかについては、言及しない。
 (私は、映画と原作は別物として考えている、とこのレビューサイトでは頻繁に述べている。私の嫌いなレビューのコメントは”原作の世界観が表現されていない・・”である。だったら、映画を観なければ良いではないか!と思うからである。)

 ・それでも、この映画を飽くことなく観れたのは、独自の笑いを”意識なく”持つ神谷を演じた桐谷さんの自然な関西弁の演技と、東京弁の徳永の相性の良さが、とても気持ち良く観れたからである。
 二人でコンビを組めば良いのに・・、と何度思った事か・・。

 ・そして、時代の流れについていけない神谷の姿。後輩のシヤタニ(加藤涼)が、あっという間にスターダムへの道を駆け上る中、あと一歩、壁が壊せない”スパークス”の姿。その姿が、多くの芸人さんの姿と被って見えてしまったからである。
 (年初だから・・という要素もある。
  朝から多数流されるお笑い芸人さんたちの姿。彼らは、圧倒的な勝ち組(嫌いな言葉である)である。)

 ・スパークスのラストライブでの、徳永の思っている気持ちを”反対語”で叫ぶように口にする姿。”絶対に、漫才士には成りたくなかった・・”

<笑いが生活の一部になっている人が、必ずしも成功する訳ではない、シビアなお笑いの世界。けれど、神谷と徳永の存在は、確かにお笑いの世界の基を支えて居たという事実。
 そして、且つて神谷と同居していた(恋人ではない・・)真樹(木村文乃)がラスト、金髪に染めていた髪を黒き色に戻し、幼き子供二人を連れて穏やかな表情で公園内を歩く姿が、妙にココロに沁みてしまった作品である。>

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NOBU

4.0火花

2020年12月4日
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鑑賞方法:DVD/BD

スパークスのラスト漫才のシーン感動。

「一度でも挑戦した者は他の者に何かしら影響を与えたことになる。だからそれは無駄なことではない。」

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ABCD

3.0もがき倒す

2020年11月21日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

2020年11月21日
映画 #火花 (2017年)鑑賞

#又吉直樹 による芥川賞受賞のベストセラーを #菅田将暉 と #桐谷健太 主演で映画化した青春ドラマ
お笑いの世界でもがき苦しむ若者のお話
監督は #板尾創路

原作もよかったけど、映画もよかった
夢を諦めた人が見る映画ですね。若い人はちょっと待ってね

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とし

4.0大阪人ならわかるノリやツッコミ、俳優陣の熱演

2020年10月7日
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鑑賞方法:DVD/BD

おもしろいです。原作に忠実だし。
桐谷健太も菅田将暉も素のまま、めっちゃ自然体です。
さらに二丁拳銃川谷さん、最近は野々村さんの夫の印象が強い(笑)ですが
演技?素?未来に希望をもてなくての視線やしぐさが、ほんまの俳優ですやん。

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ハマー

2.0お笑い芸人の先輩と後輩の関係も大変そう

2020年7月23日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

駆け出しお笑い芸人が、異色の先輩芸人と共に、芸人修行を繰り広げ、挫折と挑戦の話し。最初はその先輩に憧れていたが、次第にズレが生じていき、後輩は芸人を辞め、先輩は売れないまま芸人を続ける。最後はお互いまた一緒に芸をやろうということになる。又吉の芥川賞小説がベース。

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菜野 灯

0.5芸人の世界

2020年7月14日
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私にはよくわかりませんでした。

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ぽぽたん