夜は短し歩けよ乙女のレビュー・感想・評価
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原作を読んでからだとより面白い!
先輩と黒髪の乙女の長い夜のお話。
劇中に出てくる、電気ブランを飲んでみたくなりました!黒髪の乙女があまりにも美味しそうに飲むので……。
先輩の声は星野源さんがやられていましたが全く違和感がなく、作品に声が溶け込んでいて最後まで楽しめました。
内容の原作は小説なので、読んでおくとさらに楽しめると思います!
ポップでキュートで面妖な京都ファンタジー
最近のアニメみたいに、写真と見間違えるような質感をもった背景や人物ではなく、絵とは平面に色彩を乗せる事で表現するものだと言わんばかりのポップで古臭い絵柄が観ていて楽しい。センスある色彩。アニメーションならではの非現実的描写が、内容とも絶妙にマッチしている。森見作品の、男はひたすら情けなくてしみったれたロマンチストで、女はひたすらチャーミングで謎めいていて強靱な、そんな愛すべき人々が暴れまわるには、こんな表現が相応しいのではないかと感じた。
四畳半神話体系
四畳半神話体系と共通の登場人物が多数(というかほとんど一緒?)登場して来るので、事前に予習しておくと良いかも。
原作は知りませんが、アニメ同様テンポが良いので観ていて飽きません。
観終わって満足しますが、何か残るとかそういう感じではないですかね。
スピード感そして言葉の力
言葉のやり取りが秀逸。
よくもまぁ、これ程の情報量とスピード感でもふるい落されないように散りばめたものだ。
そのセンスには脱帽。しかもこのテンポならふるい落されたとしても何度でも観れてしまうではないか。
最初、一体何処に着地点がとなったが割りと序盤で物語の方向性がわかる。
音楽も面白い何よりアニメーションを存分に生かしきった動きが最高。
これぞ、アニメーション(笑)
ジブリも好きだが、こういう感じのタッチも好き。
この作品に限らず賛否は別れるとは思うけれども、それはそれで物議を醸す程の魅力があるということ。
他の作品も観たくなった。
どうしても粗い作品だと思ってしまう
独特な世界観とか独創的なお話しというものは感じるけれど、本当に面白いと思えなければ、どうしてもテキトーだなぁと感じてしまう。
なんで星野源なのか?なんで花澤香菜なのか?なんで秋山竜次なのか?いらぬ疑問を感じてしまったのは、やはり作品に入り込めなかった証拠だと思う。全ては作品の質を高めるためだと思うけれど、客寄せパンダ的な要素を感じてしまうのは、下衆の勘繰りといったところ。
25分で飽き飽き。
オープニングの掴みは凄く良くて、直ぐ様映画に惹き込まれたのだが、変わらぬテンションに10分過ぎた辺りでお腹いっぱい。
何しろ、緩急というものがないから飽きてくる。
同じ様な事が今後も続くのかと思うと観ているのが拷問になってきて、25分で映画館を出た。
星野源の声優力は凄く良い。只それだけの映画。
ファンタジーを描くには、ちと表現力が足りてない。
脚本家が岸田戯曲賞のヨーロッパ企画の方だから期待したけど、台詞の言い回しが小劇団臭さ丸出し。商業映画に合ってない。
所詮、小劇団は小劇団って感じでした。
この映画観ないでANNA SUIのネイル買えば良かった〜っ!
懐かしき京都の学生時代
京都の左京区のお話なので、学生時代に遊んでいた場所がそのままでてきて、街並みがあまりにリアルで、お話に吸い込まれるように当時のことを久々に思い出しました。
夜に街を歩き回る時間は今の方が確実に長いけど、学生時代、学校での制作を離れて皆で遊んだ夜の京都の街は、当時の私には知らない物と知らない人達が多すぎて、初めてのことだらけで、一夜で何日分ものことを経験したような気持ちになって、すごくワクワクしてたなぁとじわじわと思い出しながら、お話に必死について行きました。必死について行かないと、皆に置いて行かれる!と、当時の私の気持ちに戻るようでした。
戻りたいとかじゃなくて、それが今に繋がってる感じが自分の中ですごくしっくりきて、ボロボロ泣いてしまった。
すごく心地よい映画でした。
元気がなくなった時にまた観たい。
いつもの!
湯浅監督作品はマインドゲームしかみたことないけど、まんまあの感じで楽しめた。キャラデザインもどっかでみた昭和テイストのオシャレ美少女だー、と思ったらあの(名前わすれたけど)あの、お方がデザインしてた。端々にクレヨンしんちゃんの香りが散りばめられて、とても楽しい時間がすごせる!と思っているけど、なかなか体感時間は長い。でも、とりあえず上映前のトレーラーで散々萌えアニメ見せられて、食あたり起こしてたのに、あっという間に湯浅ワールドに連れてってもらえたのは嬉しかった。君の名はのヒットのせいか、やたらアニメの宣伝が目についたが、この作品を見に来るやつは萌えアニメ層とは違うぞ。そんなセンスじゃ、君の名はの二匹目のドジョウはすくえるはずがない。ま、たのしめた映画だけど、マインドゲームを見たときのような衝撃はなかったな。本好き、京都好きならばもっと楽しめたか?原作はラノベみたいなので、気になったから立ち読みしてみよう。きっと、映画とはまったく違う印象で笑えるはずだ!
湯浅ワールド
ピンポンや四畳半もそうですが、湯浅監督の作品は普通のアニメと違う作りなので、今回も楽しめました。
黒髪の乙女は花澤さんが演じていましたので、大人しい性格の娘と思っていましたが、飲むは食うわで、良い意味で裏切られてしまいました。
黒髪の乙女の方が、主役のような・・(^_^;)。
昨今の萌えアニメに慣れてしまった人には受け入れない作風ですが、一度湯浅ワールドに浸るのもいいですよ。
癖が強い
原作が好きで非常に期待しつつ視聴しました。
結論から言うと、まあ満足かな、という感じです。
あれだけのストーリーを約2時間に収めるだけでも難しいのに、さらには面白く楽しくまとめ上げたのですから拍手喝采ものです。
ではどこが不満だったのかというと、学園祭のストーリーです。
本当に個人的な意見で恐縮ですが、『偏屈王に扮した私』とプリンセスだるまを演じる乙女がラストを飾るシーンを差し替えたのは残念でした。
そこ以外は非常に満足度の高い作品でした。
森見ファンなので・・・。
森見ファンなので満足できる映画でした!
ファンとして、この映画を見るときはまず森見作品を全部読んで「四畳半神話大系」を全部見た上で鑑賞してほしいです。するとしないで三倍ぐらい違うかも!
楽しめた
原作は読んでおらず、『四畳半神話体系』も見てない状態で鑑賞しました。友達が見たいと言うのに連れられて、あんまり期待せずに見たのですがものすごく面白かったです。
この作品の1番良いところはテンポだと思います。次から次へと話が進み、ジェットコースターのように気がつけば話が終わっているという感覚。常にセリフがある構成の力が大きいのでしょうか。
YouTubeが広まって以降、退屈な動画だと誰も見てくれないからという理由で、はじめしゃちょーのような、すごくテンポがいい、情報量の多い映像が世の中に多くなってる気がするのですが、これはまさにそのタイプで。2010年代の映像だなぁと最初から最後までひしひしと感じていました。
この作品の絵は基本ベタ塗りで、そこがまたIT革命以後、フォトショップが広まっている現代っぽさがあるな、とか思わせるのですが、そのことによって作り出される世界観がすごく好みでした。例えばベタ塗りだからこそ、主人公のワンピースがすごく魅力的に思えました。
また ベタ塗りにすることで、制作費抑えられるし一石二鳥だったのかなとか。
でも背景はものすごく描き込まれていて、情報量の多い映画だったから何度も見るときっと毎回新しい発見がありそうです。
でもでもきっとこの映画が面白い最大の理由はラストがドンピシャにハマるから!!有名な原作とだけあって脚本は最高でした。もちろん小説原作というのを忘れさせてしまうようなストーリーの雰囲気と合致しすぎている日本的な映像も最高でしたし。
ミュージカルパートが多いのでぜひ音響の良い映画館で見るのがオススメですよ!
四畳半神話体系が見たくなりました。
はちゃめちゃファンタジー
なるべく彼女の目にとまる、通称ナカメ作戦という名前負けの外堀を埋めるだけの行動で、大酒飲みで芸達者、縦横無尽な活躍をみせる黒髪の乙女と恋仲になろうともがく、京都を舞台にした大学生たちの不思議で素敵で羨ましい作品。
森見登美彦原作の小説は文章の固さのわりの読みやすさのわりの展開のファンタジー要素の強さなどだいぶ癖の強い内容で、面白いのだが正直なとこ中村祐介のキャラデザインがなければとても理解できないと感じていた。
四畳半のアニメシリーズは未見だが先にこちらが映画化するということで小説を2周し、鑑賞。
ある程度の改変があるのは当たり前だが、偏屈王に関しては原作のままで良かった気がするなぁ。歌う部分がいらないとかじゃなくて原作で先輩が疾走するラストへのスピード感が好きだったからそこは活かして欲しかったな。
古本市での闇鍋は意外とクオリティ高くて面白かった笑。辛さで唇が肥大する過剰演出だとか七色の吹き流しだとか細かいとこちゃんと再現されててよかった。
とりあえず電気ブランの件で死ぬほど京都に行きたくなる。
オレも京都の街で1人寂しくうろついてるところを羽貫さんみたいなエロい美人なお姉さんに引っかけられたい。顔は舐められたくないが笑。
主題歌には四畳半に続き、ASIAN KUNG-FU GENERATIONを起用。
森見登美彦×中村佑介×アジカンはなかなかない奇跡的な組み合わせだと思う。
パンフの後半に載っていたゴッチのひねくれたコメントが相変わらずだった笑。
そしてやはり黒髪の乙女はかわいい声が可愛い花澤香菜。おともだちパンチの件好き。
人生論やナカメ作戦を小綺麗かつ小難しい言葉遣いで脳内で語ることにおいては完璧だがどう見ても理屈っぽい女々しい童貞野郎な主人公演じるは大人気、星野源。さすが芸達者合いますな笑。
最後の話で熱にうなされながら乙女に対する気持ちと自分の行動の正当性を100人以上の自分らと自問自答するシーンが好きだ。
そしてそれを統括する際に放った自分自身の不甲斐なさを否定しつつも肯定するあの名セリフが好きだ。それを最後に載せる笑。
このセリフを星野源が息も絶え絶えに情けなくも叫ぶように一気にまくし立てるシーンがあるだけでこの作品は素晴らしい。
モテない男の全てを肯定する名セリフだ。
ありがとう森見登美彦先生笑。
『しかし、そこまでして徹底して考えろと言うのならば、男女はいったい、如何にして付き合い始めるのであろうか。
諸君の求めるが如き、恋愛の純粋な開幕は所詮不可能事ではないのか。
あらゆる要素を検討して、自分の意思を徹底的に分析すればするほど、虚空に静止する矢の如く、我々は足を踏み出せなくなるのではないか。
性欲なり見栄なり流行なり妄想なり阿呆なり、なんと言われても受け容れる。
いずれも当たっていよう。
だがしかし、あらゆるものを呑み込んで、たとえ行く手に待つのが失恋という奈落であっても、闇雲に跳躍すべき瞬間があるのではないか。
今ここで跳ばなければ、未来永劫、薄暗い青春の片隅をくるくる回り続けるだけではないのか。
諸君はそれで本望か。
このまま彼女に想いを打ち明けることもなく、ひとりぼっちで明日死んでも悔いはないと言える者がいるか。
もしいるならば一歩前へ!』
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