劇場公開日 2017年10月13日

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「オリジナルを越えていく決意」猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー) バッハ。さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0オリジナルを越えていく決意

2017年10月31日
PCから投稿

興奮

知的

オリジナルの『猿の惑星』に繋がっていく前日談なのかと思いきや、独自の大河ドラマとして発展していった今回のシリーズが、いよいよ佳境。評判もよくヒットもしているのだから、まだまだ続くかと思いきや、一旦ちゃんとストーリーに決着をつけてきた。

マット・リーヴスが監督を引き継いでから、明らかに人間より進化した猿側がメインになっていったが、人でないものを主人公にして、実写でここまでちゃんとドラマとして楽しめるのは凄い。技術面もそうだが、アンディ・サーキスを筆頭にしたモーションキャプチャー俳優たちには相応の演技賞があっていい。

そしてオリジナルから名前を引き継いだキャラクターたちが出てくるのはオールドファンの心をくすぐるが、役割が異なることで、また違う未来像が開けているのだと感じさせてくれるのがいい。世代を重ねていくこの先の物語も、できることなら観てみたいものである。

村山章